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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集 第17回

“5年目”を次のステージに導く「iPhone 5」—誰もが予想できなかった魅力を備えて堂々デビュー

2012年09月19日 10時00分更新

文● 林信行、●撮影:パシャ/小野田哲也

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さらに磨きのかかったiOS 6が、新たな革新をもたらす

 最後にiPhone 5とは切るに切れない、iOS 6の特徴を取り上げたい。iOS 6には200近い新機能を備えているというが、その多くは、iPhone 5本体の変更がそうであるように、すでにあった機能にさらに磨きをかけたものがほとんどだ。

 例えばウェブブラウザー「Safari」には、後でじっくり読みたいウェブページを登録しておく「リーディングリスト」という機能がある。これまでは、このリーディングリストに登録したウェブページを見るにはネットに接続する必要があった。一方iOS 6では、記事がiPhoneにキャッシュ(保存)されるため、ネット接続ができない飛行機の機内などでもじっくり記事を読むことができる。機能としては些細な変更にみえるが、実は、ライフスタイルに大きな変化をもたらす変更だ。

「Safari」

「リーディングリスト」。iOS 6では、記事がiPhoneにキャッシュ(保存)されるため、ネット接続ができない飛行機の機内などでもじっくり記事を読むことができる

電話機能に改めて注目し、進化させた

 忘れられがちだが、iPhoneのもっとも重要な役割は電話としての機能だろう。ほかのスマートフォンでは、電話の通話機能はもはやおまけ程度の役割しか果たしていないが、アップルは改めてこの電話機能にまで注目し進化させた。

 会議中などに電話がかかってきて、どうしても出られないとき、ボタンをタップするだけで、その旨を相手にSMSで返答する機能。電話を折り返すことを忘れないようにリマインダーをセットする機能。寝ている時に電話の音で起こされないように一定時間電話を鳴らさなくする「おやすみモード」。「おやすみ」モードの最中でも、同じ人が何回も電話をかけてきた時は、おそらく緊急の用事なのでベルを鳴らしてくれる機能。

電話の簡易応答機能。電話に出られない時に、とりあえず相手にSMSで状況を知らせられるこの機能は、ものすごく重宝しそうだ

指定した時間も電話をならさない「おやすみモード」機能は、海外出張中や徹夜作業明けに効果を発揮する

電話を折り返すことを忘れないようにリマインダーをセットする機能も搭載

 我々は通話機能を求めているのではなく、電話をかけてきた友達にヤキモキしながらも電話に出られない状況を伝えたかったり、丸一日の会議の後でも、大事な相手にだけは忘れずに電話を折り返したかったり、あるいは、徹夜明けで疲れている時に、昼間とはいえ、くだらない用事の電話で起こされずに平和に寝たいのだ。そうした利用者のなんとはない欲求にちゃんと応えるように進化する。それがiOS 6の進化だ。

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