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MMDと最新ホログラフィーの3Dライブ「HATSUNE Appearance」

八景島の初音ミクはMMDerの愛の結晶だ!

2012年09月19日 12時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3)、撮影●高橋智、広田稔

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透明/反射フィルムによる「EYELINER」

 MMDに次ぐ、もう1つの注目点がホログラフィック投影システム「EYELINER」だ。

 これまで初音ミクのライブは、透明ボード(ディラッドボード)に数台のプロジェクターで投影して、ステージに初音ミクが実在するように見せていた。だが、今回はその透明ボードがどこにも見当たらないのである。

 初めは筆者の目が悪いだけで、「ステージぴったりにボードを当てはめているのか?」と勘違いしてたが、ライブ終了後に近づいて見てもやっぱり存在しなかった。透明ボードが認識できないぶん、映像が投影されているという感覚が薄く、空間にぽっかりとミクが浮かび上がっていた印象を受けた。

何に投影しているのかわからない不思議な舞台でした

 EYELINERは、スピンという日本企業の「studio TED」が手掛けている技術(プレゼンイベントのTEDとは無関係)。技術としては90年代から存在するもので、ライブだけでなく、企業の発表会や展示会、ファッションショー、広告など多岐にわたる分野で使われてきた。

 洋楽ファンなら知ってる人も多いGorillaz(ゴリラズ)のライブが有名で、ほかにもさまざまなホログラフィックのライブに利用されてきている。

Gorillazは1998年に結成した架空のバンド。音楽はBlurのデーモン・アルバーン、ビジュアルは漫画家のジェイミー・ヒューレットが担当している。このライブはMTVアワード2005の様子。会場の盛り上がりはサイリウムがないくらいでミクのライブとだいたい一緒?
こちらは第48回グラミー賞授賞式でマドンナと共演した際の映像。やはり今回の初音ミクライブと同じ投影システムを採用している

ステージ周囲の柱にフィルムを貼り
映像を投影すると空中で結像する仕組み

 Studio TEDのウェブページによれば、「コアテクノロジーの特殊な透明/反射フィルムを利用し、特定の空間内に虚像として浮かび上がらせます」とのこと。どうもステージ周囲に組まれた柱(トラス構造体)に特定の角度でフィルムを貼り、プロジェクターで投影すると空中に像が浮かび上がる仕組みのようだ。

 もうひとつステージでは演出も興味深かった。音符がミクの周囲に現れたり、散った桜の花びらが落ちてきたりと、ステージ全面を使った視覚効果が目を引いた。背景にはプロジェクションマッピング、ステージ前面には会場前方にかけて照射されるレーザー演出、と3層構造になっていたのも面白い。

背景にはプロジェクションマッピング、ステージ前面には会場前方にかけて照射されるレーザー演出、そしてステージに初音ミクと、3層構造になっているのが面白い。背景とのマッチングにも注目だ

 初音ミクのライブは人気が非常に高く、チケットの入手がとにかく難しい。その点、今回の「HATSUNE Appearance」は全部で70回と、ミクライブにしては異例の公演数なので、まだライブに行ったことがないという人には絶好のチャンスだ。平日なら当日券でも(たぶん)見られるが、土日は早いもの勝ちなので、思いたったらすぐイープラスへ。価格は1000円で、別途、夏祭りのスタンプラリーシート(前売り1000円、当日1300円)が必要になる。

 会場に来られなかった人のためにあとで動画が公開されるそうだが、空間に浮かび上がる様や3層構造は会場でしか味わえないもの。23日までに、ぜひ八景島まで足を運んでライブを楽しんできて!!

会場の様子はこんな感じ。ライブは23日(日)まで。今週末は「2.5次元」のミクさんに会いに行こう

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