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Twitter、災害時のライフラインサービスの提供を開始

2012年09月18日 18時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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Twitter 日本法人代表の近藤正晃ジェームス氏。今回のライフラインアカウントの概要について説明した

 Twitterは18日、災害時にユーザーが信頼できる情報に素早くアクセスできるようにするサービス「ライフラインアカウント検索」の提供を開始した。これは東日本大震災の際にTwitterが活用されたことを受け、CEOのディック・コステロ氏が推進していたもので、今回の日本国内でのサービス開始を皮切りに世界各国で広めたいとしている。

 ライフラインアカウントとは、Twitterが公認した災害情報を提供するアカウントで、災害時に信頼でき、役立つ情報を発信することが可能とする組織が登録されている。現状は省庁のほとんどを登録しているほか、県庁は4分の3、インフラ関連は東京・大阪を中心にアカウントが表示される。順次、交通機関や地方のインフラ関連企業、市町村レベルの地方公共団体、学校などのライフラインアカウントを追加していきたいとしている。なお、現在ユーザーがアクセスするTwitterサーバーごとに機能を追加しているため、すべてのライフラインアカウントを閲覧することは一部のユーザーしかできない。数日中に日本のすべてのユーザーが利用できる予定だ。

「#見つける」をクリックすると左側にライフラインという項目が表示されるのでクリックすると……

ライフラインアカウントとして登録されているアカウントが表示される。郵便番号による地域絞り込みも可能だ

 ライフラインアカウントへのアクセスはTwitterのホームページから「#見つける」をクリック。左ペインに「ライフライン」の項目が表示されているので選択すると、現在ライフラインアカウントとして登録されている政府、地方自治体、水道・電気・ガスなどのインフラ関連の公式アカウントが表示される。また、この表示は地域による絞り込みも可能。ライフラインのページに入力ボックスがあるので、ここに情報を知りたい地域の7ケタの郵便番号を入力すると、地域に関連したライフラインアカウントのみを表示可能だ。

日本法人代表の近藤正晃ジェームス氏によると、3.11の際には通常の6倍以上のツイート数になったという。またツイートの内容は、避難関連、被害状況、安否確認、物資関連が最多だったが、時間が経つにつれツイートの内容も変化したという。リアルタイムの状況を表示するのがTwitterの強みだ

 東日本大震災に限らず、2007年10月に発生したカルフォルニアの大火災や昨年のタイの洪水被害など、Twitterが災害の情報交換に活用された例は多い。いざという時のために、Twitterユーザーならライフラインアカウントのフォローをしておくのも重要だろう。

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