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やっぱりトランスルーセント! ソニー「α」の最上位機が登場

2012年09月12日 13時10分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ソニーから同社デジタル一眼レフ最上位機種で35mmフルサイズセンサーを搭載した「α99」が発表された。10月26日発売予定でボディーのみの予想実売価格は30万円前後。

α最上位機種となる「α99」。35mmのフルサイズCMOSセンサーを採用する

 下位モデルの「α77」などと同様に、半透過型ミラーを搭載した「トランスルーセントミラーテクノロジー」を採用するα99。撮像素子は有効2430万画素のExmor CMOSセンサーを搭載。このCMOSセンサーは102点の位相差AFセンサーとしても動作し、AF専用センサー(19点)と組み合わせて利用できる。

 両者を組み合わせることで「AF-D」という新しい撮影モードが利用できるようになった。これは奥行き検出は専用AFセンサーで、面(上下左右)は撮像用のCMOSセンサーで捉えることで、より的確に被写体の自動追尾を続けるモード。ただし、動画撮影には非対応なほか、出荷当初は一部の対応レンズとの組み合わせでしか利用できない(本体のアップデートにより対応レンズは順次拡大していく)。

 加えて、奥行き方向のAFの動作範囲を設定できる「AFレンジコントロール」も新たに搭載された。

従来の素子と比べてオンチップレンズとカラーフィルターが低くなっている

従来の素子と比べてオンチップレンズとカラーフィルターが低くなっている

新開発のローパスフィルターのイメージ。光をより細かくセンサーに届ける

新開発のローパスフィルターのイメージ。光をより細かくセンサーに届ける

 画質の面では、センサー上のオンチップレンズ&カラーフィルターの低背化や画素の受光面積の拡大などで感度やダイナミックレンジが向上しており、ISO 100~25600の常用感度設定が可能だ。

 また、モアレや偽色を低減しつつ高い解像感を出すため、同社の放送機器などで採用されている「多点分離光学ローパスフィルター」を新たに搭載。従来よりも光を細かく分離することでセンサーに入る点像の強度分布が細かくなり、結果として解像感の高い画像が得られる。

画像処理エンジンの「BIONZ」も最新のものを搭載

画像処理エンジンの「BIONZ」も最新のものを搭載

 画像処理エンジンも最新の「BIONZ」を搭載しており、高感度撮影画像を部分ごと(平坦部/エッジ部/テクスチャー部)に分割して最適なノイズリダクション処理を行なう「エリア分割ノイズリダクション」といった新機能を利用できる。

 背面液晶モニターは赤、緑、青に加えて白の画素を追加した「WhiteMagic」ディスプレーを採用。画面サイズは3型(122万画素)でバリアングルタイプとなっている。EVFには有機ELパネルを採用。従来モデルから色温度調整機能が追加されたほか、APS-C用レンズを装着した場合に画面を自動で拡大して全画面で表示(周囲がけられない)するようになっている。

ボディーにはマグネシウム合金を採用している

ボディーにはマグネシウム合金を採用している

 本体サイズは幅147×奥行き78.4×高さ111.2mm。ボディーはマグネシウム合金を採用し、本体のみの重量は733g。フルサイズセンサー搭載デジタル一眼レフでは最軽量とのこと。シーリング処理などにより防塵・防滴となっている。

本体上部。アクセサリーシューが新しくなっている

本体上部。アクセサリーシューが新しくなっている

背面液晶は上下左右に回転し、角度を変えられる

背面液晶は上下左右に回転し、角度を変えられる

 上部のアクセサリーシューは新しい「マルチインターフェースシュー」を採用。動画撮影用の本格的なマイクなどを装着できるが、従来のα用アクセサリーを装着するには製品同梱のアダプターが必要となる。

 側面にはSDメモリーカードスロット×2(片方はメモリースティック Duoも利用可能)を搭載し、静止画/動画の同時記録や振り分け記録、メディア間コピーなども行なえる。



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