ペンタックスからデジタル一眼レフ「PENTAX K-5 II」が発表された。10月中旬発売予定で、ボディーのみの実売価格は11万円前後。
K-5 IIは新開発のAFモジュール「SAFOX X」を採用したことが最大の特徴。従来のAFセンサーよりも高感度化したことで、輝度範囲が従来のEV0~22から-3~18となり、特に低照度時のAF合焦が速くなっている。
また、特に大口径レンズにおいてより高精度なピント検出を可能にするため、従来のF5.6に加えてF2.8の光束に対応した。
基本スペックは従来機を踏襲しており、撮像素子には有効約1693万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを採用。撮影感度も通常でISO 100~12800、拡張設定でISO 80~51200まで設定できる点は変わらない。
背面液晶モニターは若干改良された。スペック的には従来通り3型、92.1万画素だが、保護パネルと液晶モジュールの間に樹脂を流し込んで空気層をなくす「エアギャップレス液晶」モニターを採用。光の反射や分散が抑えられ、映り込みや輝度低減を大きく軽減させている。
レンズキットは「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6 EDAL[IF]DC」が付属する「PENTAX K-5 II 18-135WRキット」(予想実売価格16万円前後)が用意される。
このほかK-5 IIの派生モデルとして、ローパスフィルターを省いた「PENTAX K-5 IIsボディキット」(予想実売価格12万円台半ば)も10月中旬登場予定だ。ローパスフィルターはモアレなどを抑えるために装着されるのが一般的だが、これを省くことで解像感の高い撮影が可能になる。
