注意! インストールDVDはUEFIから起動する
UEFIを採用しているマザーボードの起動メニューは、これまでのBIOSに比べてとても高度な作りだ。マウスを使った操作が可能で、見た目もがらりと変わった。
また「EFI Shell」という、コマンドラインインターフェースを備えている。これはメモリーテストやリカバリーといったHDDに保存されたEFI用プログラムをOSの起動なしに実行するためのものだ。
UEFIはSandyBridge世代以降に対応する、比較的あたらしいマザーボードに搭載されているが、ここ2~3年前のBIOS搭載マザーボードでも、UEFI経由の起動に対応しているものがある。起動優先順位の設定項目に「UEFI」という項目があれば、GPTのHDDをブート可能だ。
3TB HDDへWindows 7をインストールするには、ちょっとしたコツが必要だ。いつもどおりにインストールDVDを起動すると、HDDをMBRで作成しようとしたり、GPT領域にWindowsのブートマネージャを書き込まなくなる。
これを回避してGPTディスクを正しく扱うために、インストールDVDをUEFI経由で起動させる。
もし、DVDをUEFI経由で起動できない場合、インストールUSBを使うことで対処できることがある。詳細は次ページにて解説する。
インストールDVDをUEFI経由で起動すると、GPTディスクを扱えるようになる。インストール途中のディスク選択画面でボリュームを新規作成すると、システムファイル用の追加パーティションとして、GPT管理領域が作成されるはずだ。
ボリュームの新規作成が終わると、3つのパーティションが自動作成される。1番上に表示されている「システム」パーティションには、UEFIのシステムが保存される。2番目の「MSR」パーティションは、Windowsの回復ツールといったプログラムが入る、Microsoft システム予約パーティションとなる。
環境によっては、インストール中の再起動時にWindows Boot Manager画面が表示されることがある。「System32」フォルダー内の「ntoskrnl.exe」が見つからずWindowsの起動に失敗したという旨のメッセージが書かれているが、実際にはHDD内に存在する。下記の通りに進めることで対処可能だ。

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