夏モデルのスマホでは大型のハイエンドスマホだけでなく、コンパクトな小型スマホの機能充実も目立った。今回から比較するのは「Xperia SX」「Optimus it」「PANTONE 5」の3台。どの機種も本体サイズは小さいが、機能充実をウリにしている。携帯性を維持しながら果たしてどこまで“全部入り”なのか?
悩ましい一長一短がある3台をピックアップ
今回比較する機種を簡単に紹介していこう。
●NTTドコモ「Xperia SX SO-05D」
人気のXperiaシリーズ。Xi対応で最軽量端末でもある
ワンセグ、FeliCa、赤外線通信にも対応した
●NTTドコモ「Optimus it L-05D」
ハイスペックなOptimusの小型モデル
Xperia SXにはない防水機能にも対応している
●ソフトバンクモバイル「PANTONE 5 107SH」
放射線測定機能が話題の端末
PANTONEブランドのためカラバリの数が多い
そして主なスペックを比較すると以下のとおりだ。
ドコモ「Xperia SX SO-05D」 | ドコモ「Optimus it L-05D」 |
ソフトバンク 「PANTONE 5 107SH」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | LG | シャープ |
本体サイズ | 約54×115×9.4mm | 約62×124×10mm | 約58×115×12mm |
重量 | 約95g | 約132g | 約116g |
画面サイズ | 3.7型 | 4型 | 3.7型 |
画面解像度 | 540×960ドット | 480×800ドット | 480×854ドット |
OS | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 |
CPU |
MSM8960 1.5GHz (デュアルコア) |
MSM8960 1.5GHz (デュアルコア) |
MSM8255 1.4GHz (シングルコア) |
ROM/RAM | 8GB/1GB | 8GB/1GB | 4GB/1GB |
メモリーカード | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 | 75Mbps(LTE) | 75Mbps(LTE) | 14Mbps |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大8台) | × |
カメラ画素数 |
810万画素CMOS (裏面照射型) |
820万画素CMOS | 490万画素CMOS |
インカメラ | 31万画素CMOS | 32万画素CMOS | 30万画素CMOS |
防水/防塵 | ×/× | ○/× | ○/○ |
ワンセグ連続視聴 | 5時間20分 | 4時間 | 8時間 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線 | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 3.1 | 4.0 | 3.0 |
HDMI | ○(MHL対応) | × | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 1500mAh | 1650mAh | 1460mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Black、White、Pink、Orange | White、Black、Pink、Purple |
Roman Pink/ Vivid Pink/ Black/White/ Purple/Blue/ Yellow/Orange |
機能充実をウリにしているだけあって、たしかにコンパクトスマホとは思えないほど、対応している機能が多い。とはいえ、各機種を比較すると、それぞれ違いが見られる。
最軽量の「Xperia SX」
なのにXi対応 ただし防水非対応は残念
まずXperia SXは最軽量で100gを切っている。一方で防水・防塵に非対応なのが正直痛い。最近のスマホでは必須に近くなっている機能なので対応してほしかったところ。ただ小型のXperiaとして以前発売された「Xperia ray」(関連記事)よりは明らかに機能が増えている。また定評のある裏面照射型CMOSセンサーのカメラを搭載している点で、他の2機種をリードしている。
全部入りでXi対応 ただしバッテリーは!?
「Optimus it」
Optimus itは防水に対応し、Xiやワンセグなど人気機能もひととおり搭載する。一方で携帯性を考えると、画面サイズが4型と言うこともあり、3機種中もっとも大きく、重い。気になるのはバッテリー容量が大きいわりに、ワンセグの連続視聴時間が短い点。画面が大きいため電池消費も激しいのだろうか? 今後のテストでしっかりチェックしていく予定だ。
シングルコアなのでスペック的にはやや劣るか
「PANTONE 5」
PANTONE 5は防水・防塵にも対応し、ケータイからの機種変更も安心してできる。ただしCPUはシングルコアなので、この部分では明白に見劣る。UIでどこまで快適さを実現できているだろうか。ちなみにUI自体は、ハイエンドのAQUOS PHONEなどとも共通である。
テザリング機能はソフトバンクが対応していないので仕方ないところだろう。内蔵メモリが小さく、カメラも低画素なのも少々気になる。また、高速データ通信には対応していない。ただし、比較的好成績が出やすい、ソフトバンクの1.5GHz帯のネットワークに対応しているため、実測での通信速度がどうなるかは興味深い。さらにスタミナは、バッテリー容量が一番小さいのにワンセグの連続視聴時間は公式スペック上は圧勝。この辺もしっかりテストしていこう。
今回の3機種の場合、前回までの3強ハイエンドスマホと比べると(関連記事)、ところどころスペック的に劣る部分があるので、その点を許容できるかが重要なカギとなりそうだ。
まず最初は外観をチェックしてみよう。
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