このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

塩田紳二のWindows 8 IN-N-OUT 第19回

Windows 8付属のアドレス帳やメールはどの程度使えるか?

2012年09月07日 12時00分更新

文● 塩田紳二

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

People以外のアプリでは
利用するサービスを個別に登録する必要が

 メールとカレンダーは標準では、ログオンに使ったMicrosoft IDでLive側のサービスにアクセスするが、それとは別にGoogleやHotmail(Outlook.com)、Exchangeなどのサービスを登録できる。これらはMicrosoft IDやローカルアカウントが接続しているサービスと同じものでもいいし、違うものでも登録できる。同種のアカウントを複数登録(例えばGmailを2アカウント分など)することも可能だ。

 PeopleがLive経由で接続している他のサービスから連絡先情報を持ってくるのに対して、連絡先以外の情報はLive側で接続するよう設定していても、手動でアカウントを追加する必要がある。これは一見不便なようだが、「Googleは使っているけど、メールはプロバイダーのメールを使う」などという場合に、融通が利くやり方だ。あるいは、GoogleやLiveのアカウントを複数持っていて、それぞれでメールやカレンダーを使い分けている(仕事用と個人用など)場合などにも対応可能になる。

 今回取り上げた4つのWindowsストアアプリと、ログオンアカウントや各種のサービスの関係を示したのが図1だ。図の左側は、標準で登録される部分であり、右側は各アプリに手動で追加できるサービスを示す。

図1 4つのアプリとLiveやSNSなどの関係。どのアプリも基本はMicrosoft IDを使うが、PeopleだけはLiveの連携機能を使って連絡先を収集する。これとは別に、各アプリでそれぞれのサービスのアカウントを登録できる

 例えばPeopleは、各サービスへのアクセスは基本的にLive経由で行なう。もしLiveアカウントとGoogle、Facebook、Twitter、LinkedInなどとの「連携」を現在使っていない場合には、Internet Explorerが起動して、Live側で連携の設定作業を行なう。

PeopleはLiveとSNSなどの連動機能を利用する。そのためPeopleからGoogleアカウントを設定しようとすると、Internet Explorer 10が起動してLiveの連携機能ページを表示する

 設定後にメールやカレンダーを起動すると、Microsoft IDを使ったHotmailやLiveカレンダーは表示される。一方、GmailやGoogleカレンダーを使いたい場合には、これらのアプリで個別に手動で登録する必要がある。ただしGoogleアカウントだけは、メールとカレンダーを同時に登録することが可能だ。

 使い慣れたデスクトップアプリを使えるパソコンなら、これらのアプリはあまり使う機会はないかもしれない。しかしタブレット(特にWindows RT)では、これらのアプリを使う機会も少なくないだろう。そのわりに各アプリで手動登録が必要な作りは、少々混乱しているように感じる。同じことを何回も繰り返しやらされるからだ。理解すればどうということはないのだが、Windows 8を導入した初回の設定は、少し慎重にやったほうがよさそうだ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン