People以外のアプリでは
利用するサービスを個別に登録する必要が
メールとカレンダーは標準では、ログオンに使ったMicrosoft IDでLive側のサービスにアクセスするが、それとは別にGoogleやHotmail(Outlook.com)、Exchangeなどのサービスを登録できる。これらはMicrosoft IDやローカルアカウントが接続しているサービスと同じものでもいいし、違うものでも登録できる。同種のアカウントを複数登録(例えばGmailを2アカウント分など)することも可能だ。
PeopleがLive経由で接続している他のサービスから連絡先情報を持ってくるのに対して、連絡先以外の情報はLive側で接続するよう設定していても、手動でアカウントを追加する必要がある。これは一見不便なようだが、「Googleは使っているけど、メールはプロバイダーのメールを使う」などという場合に、融通が利くやり方だ。あるいは、GoogleやLiveのアカウントを複数持っていて、それぞれでメールやカレンダーを使い分けている(仕事用と個人用など)場合などにも対応可能になる。
今回取り上げた4つのWindowsストアアプリと、ログオンアカウントや各種のサービスの関係を示したのが図1だ。図の左側は、標準で登録される部分であり、右側は各アプリに手動で追加できるサービスを示す。
例えばPeopleは、各サービスへのアクセスは基本的にLive経由で行なう。もしLiveアカウントとGoogle、Facebook、Twitter、LinkedInなどとの「連携」を現在使っていない場合には、Internet Explorerが起動して、Live側で連携の設定作業を行なう。
設定後にメールやカレンダーを起動すると、Microsoft IDを使ったHotmailやLiveカレンダーは表示される。一方、GmailやGoogleカレンダーを使いたい場合には、これらのアプリで個別に手動で登録する必要がある。ただしGoogleアカウントだけは、メールとカレンダーを同時に登録することが可能だ。
使い慣れたデスクトップアプリを使えるパソコンなら、これらのアプリはあまり使う機会はないかもしれない。しかしタブレット(特にWindows RT)では、これらのアプリを使う機会も少なくないだろう。そのわりに各アプリで手動登録が必要な作りは、少々混乱しているように感じる。同じことを何回も繰り返しやらされるからだ。理解すればどうということはないのだが、Windows 8を導入した初回の設定は、少し慎重にやったほうがよさそうだ。
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