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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第269回

「OM-D」&「NEX-5N」で撮る商店街のまったりな猫

2012年09月07日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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よく見ると結構よれよれの猫。ずいぶん長く生きてそうな感じ。撫でられても意に介せずでした(2012年8月 ソニー NEX-5N)

よく見ると結構よれよれの猫。ずいぶん長く生きてそうな感じ。撫でられても意に介せずでした(2012年8月 ソニー NEX-5N)

 小さなとある商店街に猫がいるのである。賑わっているでもなく、寂れているでもなく、ただ淡々と人々の日々の営みをサポートし続けているような小さな商店街だ。

 そんなまったりした商店街なので猫が似合うのである。商店街の誰かが飼っているのか商店街全体で世話をしているのかは知らないけれども、夕方頃に訪れると、お店の前や道路の上や、もうみんな好きなところでごろごろしてて、近所のお客さんも慣れたもので、猫がいても全然気にしない。

 喜んでいるのはたまたまそこを散歩に来た人とか私とかである。何しろお店の片隅で寝てても誰も気にしないのだ。

 冒頭の写真の猫なんかもう結構な年なのか、近づいても撫でてもびくともしない。「めんどくさいから好きにしていいよ」って感じ。

お総菜も扱っているお肉屋さんの前で。私もここでお総菜を買いました(2012年8月 オリンパス OM-D E-M5)

お総菜も扱っているお肉屋さんの前で。私もここでお総菜を買いました(2012年8月 オリンパス OM-D E-M5)

 そんな地元の人しか来ないような商店街でカメラ持ってしゃがみこんでいるのだから、私も怪しいことこの上ないのだけど、そんな猫好きの習性を知ってるのか、通りがかる近所のおばさんとかおばあさんとかも(最近の古い商店街はたいていそうだけど、客の年齢層も高いのだ)、「ここの猫はみんな人なつこいのよー」なんてほほえましく見てくれる。これはありがたい。

 というわけで、地面ギリギリから1枚。

これ以上ない地面ギリギリから狙ったら、なんか怪しいヤツがいるという目でニラまれちゃいました。こういう完全猫目線写真というのもなかなか楽しい。ぜひ液晶モニターが回転するカメラで(2012年8月 ソニー NEX-5N)

これ以上ない地面ギリギリから狙ったら、なんか怪しいヤツがいるという目でニラまれちゃいました。こういう完全猫目線写真というのもなかなか楽しい。ぜひ液晶モニターが回転するカメラで(2012年8月 ソニー NEX-5N)

 左手で下からレンズを支え、左手の甲をそのまま地面につけてレンズを安定させ、アングルを調整して撮るのである。左手をレンズ部の座布団にする感じ。そうするとレンズが地面にぶつかることもないし調整もしやすい。地面すれすれ撮影のコツですな。

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