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現実と仮想が融合! 実際の走行データをゲームで再現

2012年09月05日 18時36分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●走行写真/林 佑樹、清宮信志

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トヨタとデンソー、そしてグランツーリスモが
新たなプラットフォームを開発

 トヨタとデンソーは4日、リアルとバーチャルの融合させ、クルマの新しい楽しみ方を体験できるプラットフォーム「CAN-Gateway ECU」を発表した。2013年末に発売する。

 このCAN-Gateway ECUとは、走行データをサーキットなどで採取し、そのデータをアプリ向けにリアルタイム送信できる装置だ。専用のGPSからの位置情報と、CANと呼ばれる車両内部のコンピューターのデジタル通信情報を、スマートフォンなどの外部デバイスに公開できる。さらにこのデータをUSBメモリーに保存して、ドライビングシミュレーターの「グランツーリスモ」(5ではなく、このために作られる専用ソフトになる)上で再生することができるのだ。

喜馬克治氏 トヨタマーケティングジャパン スポーツカーカルチャー推進グループ エグゼクティブクリエイティブディレクター マーケティングディレクター

多田哲哉氏 トヨタ自動車 スポーツ車両統括部 チーフエンジニア

喜馬氏と多田氏から発表された、CAN-Gateway ECUの将来的な展開。考えただけでワクワクする。多田氏いわく「クルマをiPhoneのように、買ったあとでも楽しめるモノにしたい」とのこと

 さらにCAN-Gateway ECUから取得した情報を使うことで、アプリクリエーターは車両内部の複雑なCANの仕様を意識せずに、一般的なアプリ構築技術のみで、ゲームなど様々なアプリ制作ができるという。現在は86に搭載しているのみだが、来年からはレース関係者にモニター提供する。

 実際にどんなものなのかは、下記の動画を見てほしい。


 このシステムはこちらのインタビューで、マーケティングディレクターの喜馬克治氏が触れていたが、それがはやくもお披露目されるという情報をつかんだ。しかも、富士スピードウェイで86に乗れるという。「こりゃ行かねば!」ということで、実際にCAN-Gateway ECUを体験してきた。

 次のページでは走行会の様子と、実際に筆者が走ったデータをグランツーリスモ上で再現した動画を紹介する。

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