9月4日、PaaSベンダーのEngine Yard(エンジンヤード)が日本法人を設立し、日本での本格的な事業をスタートした。米Engine Yardは2006年にビジネスを開始し、世界58カ国でサービスを展開。商用のPaaSとして高い評価を受けているという。
サービスとしては、セルフサービス型とフルサービス型が用意されている。セルフサービス型の「Engine Yard Cloud」はAWSをプラットフォームとし、PHPとRubyをサポート。EC2に準拠し、構成がテンプレート化されているという。フルサービス型の「Engine Yard Managed」はベライゾン傘下のTerremarkのクラウドをプラットフォームとし、Rubyをサポート。SLAや構成をカスタマイズできるという。さらに2011年の米Orchestraの買収によってPHPをサポートしたほか、2012年9月にはnode.jsにも対応する予定。
サービスの差別化ポイントとしてはマルチリージョンでのフェイルオーバーが挙げられるという。また、競合と異なりデータベースをユーザーごとに割り当てるシングルテナント方式を採用している点も大きいとのこと。「日本ではイノベーションに加え、安定性や信頼性も重視される」(日本法人 代表取締役社長 ティモシー・ロメオ氏)とのことで、6年間築きあげてきた信頼性やエンジニアによる充実したサポートを大きな売りとする。
日本ではすでに20社以上の企業が採用しており、今後はSIerとのパートナーシップも強化していくという。