このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

標準電圧版プロセッサーを搭載したフルスペックモバイルPC!

第3世代Coreプロセッサーと高速SSD搭載でさらなる進化を遂げた「dynabook R732/W3TF」

2012年09月20日 11時00分更新

文● 平澤 寿康 写真●神田 喜和

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

パフォーマンスはUltrabookを大きく凌駕

 W3TFは、標準電圧版のCore i7-3520M vProを搭載していることもあり、Ultrabookよりも優れたパフォーマンスが発揮される。dynabook R542/16FSのベンチマーク結果と比較してみると、その傾向がはっきりと見て取れる。  まず「PCMark 7」の結果を見ると、dynabook R732/W3TFはdynabook R542/16FSよりも4割近く結果が上回っている。dynabook R542/16FSは、第3世代CoreプロセッサーのCore i5-3317Uを搭載するが、動作クロックが1.7GHzとかなり低いこともあり、大きな差となった。

PCMark 7の結果

 また、PCMark 05の結果も同様で、全ての項目でR542を大きく上回るスコアとなっている。Core i7とCore i5というCPU自体のランクも違うが、Ultrabookに搭載される超低電圧版プロセッサーに比べ、標準電圧版プロセッサーのほうが圧倒的に優れたパフォーマンスが発揮されるという点が、大きな差となっているのは明かだ。この結果からも、モバイルノートでもパフォーマンスを優先したいなら、Ultrabookよりdynabook R732シリーズのほうが圧倒的に有利といえる。

PCMark 05の結果

 ところで、W3TFが搭載するCore i7-3520M vProは、グラフィックス機能「Intel HD Graphics 4000」を内蔵しており、比較的優れた3D描画能力を実現している。ただし、さすがに3Dゲームのプレーは少々厳しい。例えば、モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト【大討伐】」で解像度を1280×720ドットに設定して計測してみたところ、2998と快適にプレーするには少々物足りない結果であった。同様に、「ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版」の結果も1133と低い。

 ただ、dynabook R732/W3TFはビジネス用途をメインターゲットとしたモバイルノートなので、3D描画能力はそれほど要求されないはず。そういった意味では、この結果でも大きな不満はないだろう。

ゲームベンチの計測結果
PSO2 MHF大討伐(1280×720ドット)
1133 2998

 最後に、バッテリー駆動時間を計測してみた。dynabook R732/W3TFは、公称で約13時間と長時間のバッテリー駆動が可能とされている。そして、バックライト輝度を50%、無線LANをオンに設定し、省電力設定を「バランス」にした状態で、「BBench」でキー入力とWeb巡回にチェックを入れて計測してみたところ、約8時間07分の駆動を確認した。公称値には届いていないが、やや厳しい条件での計測なので、8時間を超える駆動時間なら十分に満足できるはず。dynabook R732/W3TFには、強力な省電力機能が盛り込まれているので、そちらを活用すれば、1日外出する場合でもバッテリー切れを心配せずに使えるはずだ。

BBenchの計測結果
バックライト 輝度50パーセント
無線LAN オン
省電力設定 バランス
駆動時間 8時間07分

性能重視のビジネスモバイル!
スペックに妥協しないモバイルノートとして魅力の1台

 Ultrabookの登場によって、薄型ノートへの注目度が高まっているが、そういった中でも、フルスペックモバイルの人気はまだまだ高い。Ultrabookは、価格も安価で、薄型・軽量ボディを実現してはいるものの、性能や機能面で妥協が必要な部分があるのも事実。それに対し、dynabook R732/W3TFのようなフルスペックモバイルは、標準電圧版プロセッサーの搭載によってデスクトップPCに匹敵するパフォーマンスを備えつつ、Ultrabookに近い薄型・軽量ボディを実現し、しかも光学式ドライブを内蔵したり、必要なポートや拡張性もきちんと確保しており、妥協すべき部分が非常に少なくなっている。特に、ビジネスシーンでは、妥協点が少ないほど作業効率が高まるため、実利用時の快適度に大きな差が生まれる。

 確かに、価格はUltrabookよりも高いが、モバイルノートに性能を求める人にとって、dynabook R732/W3TFは価格差を補って余りある満足感を与えてくれるだろう。ビジネスシーンで常に持ち歩いて利用するモバイルノートを探している人におすすめしたい製品だ。



東芝ダイレクト


前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

インテルバナー