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性能も機動力も最高峰! 「VAIO Z」ロードテスト 第22回

VAIO Z夏モデルのバッテリー性能を再確認する

2012年09月03日 18時00分更新

文● 高橋量

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ワイヤレスでネットに接続し続けた際の
バッテリー駆動時間は?

 VAIO Z標準仕様モデルのバッテリー駆動時間は、カタログ上では最大約9.5時間とされている。これは一般的なPCのバッテリー性能の計測基準である「JEITAバッテリー動作時間測定法」(Ver.1.0)にもとづいた結果だ。測定条件についての主なポイントは以下のとおりで、詳細はVAIOサポートの「サポートからのお知らせ」でも確認できる。

  • 無線LANを無効化
  • 壁紙をほぼ白一色の画像に変更
  • スピーカー/ヘッドフォンをオフに
  • 電源プランを「省電力」に設定
  • ディスプレイの明るさを22%(最大解像度1600×900ドットモデル)に設定
  • 上記設定で、JEITA指定の「JEITAバッテリ動作時間測定用MPEGファイル」(約30MB)をWindows Media Platerで連続再生

バッテリー性能の計測に使われるJEITA指定のmpgファイル。サイズは352×240ドットで、ビデオのビットレートは1376kbps

 他メーカーの製品でも同様のテストを行なうため、カタログ上の公称値はバッテリー性能を判断する指針のひとつとなる。だが普通に考えると、バッテリーが切れるまで動画を見続けることはあまりないだろう。無線LAN経由でネットに接続し、キーボードで文字を入力している状態のほうが現実的だ。

 そこで今回のバッテリーチェックではより現実的な環境を再現するために、VAIO Zを以下のように設定した。

  • 無線LANを無効化
  • スピーカーの音量を50%程度に設定
  • 電源プランを「省電力」に設定。ディスプレーが常に表示されるよう電源プランを編集
  • 液晶ディスプレーの明るさを「52」に設定
  • IEでソニーストアやGoogleなどのウェブサイトを巡回
  • 10秒ごとのキーストローク

 バッテリーベンチに利用したソフトは、海人氏作成の「BBench」。また、60秒ごとにIEでソニーストアやGoogleなどのウェブページの巡回を行ない、10秒ごとのキーストロークを有効にした。

バッテリーチェックに使用した「BBench」。バッテリー残量を秒単位で記録できる

 上記の条件でバッテリー駆動時間を計測したところ、7時間42分でバッテリー残量が5%となり、システムが休止状態となった。公称値の9.5時間には足りないが、無線LAN経由でネットを閲覧しながらこれだけ駆動すれば十分だろう。

ウェブ閲覧時のバッテリー残量の推移。縦軸はバッテリーの充電率、横軸は経過時間(分)を表わす

 外出先で動画のエンコードや高解像度画像の編集などを行ないたい場合もあるだろう。そこで3Dゲームのベンチマークソフトを使ってVAIO Zに高い負荷をかけ、その状態でのバッテリー駆動時間を計測してみた。テストの条件は以下のとおり。

  • 無線LANを無効化
  • スピーカーの音量を50%程度に設定
  • 電源プランを「高パフォーマンス」に設定
  • 液晶ディスプレーの明るさを最大に設定
  • 上記の設定で、3Dゲームのベンチマークをループ再生

 3Dベンチマークソフトには「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」を利用し、1280×720ドットの解像度で実行し続けたところ、バッテリー駆動時間は77.5分という結果となった。

高負荷状態でのバッテリー残量の推移。電源プランを「高パフォーマンス」にした状態で、3Dベンチマークを実行し続けた

 高パフォーマンス状態でのベンチマーク実行時はファンがフル稼働していたため、ウェブ閲覧時よりもバッテリー消費量が極端に大きくなったものと思われる。ちなみに外出先で高負荷な処理を行なう機会はそう多くないはずなので、このテスト結果は参考程度に留めていただきたい。

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