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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第8回

夏スマホ最強3台(S III/HTC J/AQUOS)のスタミナ&アプリ比較

2012年09月03日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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ワンセグをテスト!
感度はGALAXY S III、スタミナはAQUOS PHONE Xxに軍配

 ワンセグのテストは、まずロジテックのワンセグ用アンテナ「LDT-ANT1BK」を使用して(自宅のアンテナ端子に接続して、ワンセグ機器向けに電波を飛ばしてくれる機器)、通常はワンセグが受信できない場所にワンセグエリアをつくり、アンテナから3機種を少しずつ離れさせていく、という方法でチェックした。

室内用のワンセグアンテナ「LDT-ANT1BK」。これを用いて、ワンセグの感度テストを行なった

 酷く途切れる、固まる、音が聞こえない場合は受信できない状態と判断する。LDT-ANT1BKの製品説明では半径1.5メートル以内が電波到達距離となっている。そこからどれだけ離れて受信できるかを試した。

 また、スタミナテストは満充電状態から、アンテナのすぐ近くに3機種を置き、視聴を続ける。省エネ設定はオフ、Wi-Fiに接続、音量は中くらいだ。その結果が以下の表だ。

  GALAYX S III HTC J AQUOS PHONE Xx 106SH
アンテナ形状 ホイップ式 イヤホン式 内蔵式
視聴感度 2m 1.5m 1.5m
連続視聴時間 5時間25分 5時間10分 6時間25分

 GALAXY S IIIはアンテナを伸ばせるせいか、2mまで離れてもワンセグを視聴できた。感度が一番いい。他の2機種は1.5mを超えるとどんどん途切れていく。やはりホイップ式のアンテナはワンセグの感度という点では有利のようだ。ただし、2メートル以上になるとGALAXY S IIIでもほとんど固まる、という状態だ。

同じスマホのワンセグ機能といっても、アンテナの種類はいろいろ

 一方のスタミナはAQUOS PHONE Xxが1時間もの差をつけて勝利。残念ながら公称値の約8時間30分には届かなかったが、それでも6時間以上というのは頼もしい。ドラマやスポーツの試合でも2時間くらいが多いので、他の操作をしていても余裕だろう。

 GALAXY S IIIとHTC Jは同じくらいのスタミナ。ただしAQUOS PHONE XxとGALAXY S IIIは電池残量が15%程度になるとワンセグは強制終了になった。

GALAXY S IIIは残り15%のところで、ワンセグの視聴は止まった

 ということはその時点でもバッテリーが必ず残っているので、「ワンセグ終了」=「スマホ使用終了」という事態が防げる。HTC Jは0%まで視聴できたので、実質的なバッテリーの持ちでは劣る。

 ただし、HTC Jは3機種中画面がかなり明るい印象で、逆にAQUOS PHONE Xxは暗め(3機種ともデフォルト状態で測定)。画面輝度の調整や場所次第ではHTC Jはもっと長持ちした可能性は考えられる。

 なお、3機種ともワンセグの番組表からの録画(Gガイド利用)に対応しているが、HTC Jはイヤホンがアンテナ代わりになっているので、当然録画時もイヤホンを付けっぱなしにしておかなければならない。

テザリングの連続通信では
バッテリーサイズが大きいGALAXY S IIIが有利

 続いてテザリングのテスト。ただし、ソフトバンクのAQUOS PHONE Xxはテザリング機能がそもそも使えないので不戦敗である。GALAXY S IIIとHTC Jはそれぞれテザリング機能を起動。それとは別にスマホを用意して、Webブラウザーアプリの「Dolphin Browser」+タブをリロードしつづけるアドオンとの組み合わせで、ASCII.jpのトップページを1分に1回更新して、何時間使い続けられるかを試した。

 なお両機種とも3Gの電波は入るのだが、LTEとWiMAXはやや電波が弱い環境でのテストとなった。

  GALAYX S III HTC J AQUOS PHONE Xx 106SH
連続利用時間 4時間40分 3時間50分 ×

 このテストではGALAXY S IIIの勝利。それでも5時間を割るなど、ワンセグの連続視聴よりももたない。テザリングを使うなら、こまめに機能をオン/オフすべきだろう。それを心がけていれば、HTC Jも十分実用的な範囲だろう。

左がGALAXY S IIIで、右がHTC J。バッテリーの持ちは容量も大きなGALAXY S IIIが上回った

 また、本機を含めた、最新夏スマホ6機種のスタミナチェックも別記事で掲載しているので(関連記事)、そちらもぜひチェックしてほしい。

 次ページ以降では各機種の機能とアプリをチェックしていこう。

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