エンタメに優れるCOCOROBO、コンパクトなAIM-ROBO2
メイドロボと安価、両極端なロボット掃除機をじっくりテスト
2012年08月30日 12時00分更新
モノで溢れる部屋には小さく小回りが利く
ロボットクリーナー ミニがベスト!
COCOROBOがオプションをフル装備したレクサスだとすると、ツカモトエイムのロボットクリーナー ミニ(AIM-ROBO2)は一切オプションのない軽自動車だ。しかし、軽自動車を侮ってはならない。ロボットクリーナー ミニのサイズは直径およそ23cmと小さく、他のロボット掃除機に比べ10cm以上も小さいのだ。軽自動車が狭い住宅地でもスイスイ走れるように、ロボットクリーナー ミニもモノが多い部屋をスイスイ掃除してくれる。
COCOROBOはエンターテインメント性でASCII.jp読者にオススメの掃除機だったが、こちらはモノが多いASCII.jp読者に機能面でオススメの掃除機なのだ。
走行パターンはランダムで
ハイエンド機に劣らないコンビネーション
この掃除機の走行パターンは、部屋全体を掃除するオートモードのみだ。ランダム走行が基本で、矩形のジグザグと渦巻状のスパイラル、そして壁づたいを走るモードのコンビネーションで走行するためハイエンド機に劣らない。
さっそくどのような動きをするのかを、2m四方の区画で見てもらおう。
さまざまなパターンでせわしく動き回り掃除をする
コスト削減のため充電台は添付されていない。操作も単純でスイッチを入れれば掃除開始し、バッテリーが切れたときが掃除完了だ。ムービーでは途中で電源を切っているが、フル充電でおよそ1時間掃除できる。
価格や外見からすると掃除機として機能するのか? と疑わずにはいられないロボットクリーナー ミニだが、床の状態はどうなっているだろうか?
本来バッテリーが切れる60分が運転時間だが、2m四方ということで11分で電源を切った。おそらく8畳間を掃除したときのキレイさに相当するだろう。小さな本体サイズで吸い込み口が小さいことを考えると、かなりキレイな仕上がりと言える。もっと小さい部屋であれば、さらに床がキレイになるはずだ。
前方の集塵ブラシは左側に1つあるのみだが、長めのブラシを備えている点と、本体のサイズが小さいので部屋の四隅もキレイにできる。また、壁際などは本体左を寄せて進み、スパイラルではブラシが円の外側を向くように左回りするのでブラシは1つでも問題ない。
吸引口のブラシはなく、ダストビンの口がそのまま露出しており、床のゴミを吸い取るようになっている。幅5cm程度を吸引口なので吸い込む範囲は狭いが、これまで見てきたように床はキレイになるようだ。ただし、毛足の長い絨毯に絡まったゴミは、掻き出すことができないため、フローリングや畳、毛足の短いカーペット向けと言えるだろう。
安い2TBクラスのHDDと同じ価格帯で、部屋を自動的に掃除してくれるとすれば、迷わずロボットクリーナー ミニが欲しくなるハズだ。
8畳間のタイムアタックは
電池切れで行き倒れになる69分
先ほどは途中でスイッチを切ってしまったが、実際に8畳間をバッテリーが切れるまで掃除させたのが次のムービーだ。
69分で電池切れで力尽きたロボットクリーナー ミニ
バッテリーが切れ、机の下で行き倒れになっているのがなんとも健気だが、掃除にかかった時間は69分。毎日掃除させてバッテリーがくたびれてくると、掃除できる時間が短くなってしまうというデメリットがあるものの、ニッケル水素電池にとってはバッテリーを使い切ってから充電したほうが電池にはいい(継ぎ足し充電可能ではあるが、若干メモリー効果があるため)。
そして、バッテリーが切れるその瞬間まで、部屋の隅々を掃除しているのがよく分かる。とくに部屋の中央近くでスパイラル走行が始まると、かなり効率よく掃除ができるようだ。

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