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メイドロボも間近!? ロボット掃除機の実力を見よ! 第2回

エンタメに優れるCOCOROBO、コンパクトなAIM-ROBO2

メイドロボと安価、両極端なロボット掃除機をじっくりテスト

2012年08月30日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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遊び心が分かるメカ好きならCOCOROBO
モノが多い部屋ならロボットクリーナ ミニ

 ここまで機能と価格が正反対のシャープのCOCOROBOとツカモトエイムのロボットクリーナー ミニを調べてきた。しかし、一長一短があるのでレーダーチャートでまとめてみた。

COCOROBOを正しく評価するには「エンターテインメント性」や「スマホ連携」などの項目が必要になるが、あくまでも掃除機としての評価のみに絞っている

ロボットクリーナー ミニは小ぢんまりとまとまっているが、タイマー機能以外は平均点以上になっており、安かろう悪かろうと言えない掃除機だ。むしろコストパフォーマンスが高いと言える

 ASCII.jp読者や筆者にとってのCOCOROBOは、掃除機としての機能よりエンターテインメント性やスマートフォンとの連携に激しく魅力を感じる。しかし、グラフはあくまでもロボット掃除機としての評価なので、長所と短所が相殺し合って平均点的な掃除機となってしまったのが残念だ。シャープの遊び心が分かる人、ロボット好きな人には絶対オススメの機種ではあるが、真面目に掃除機の機能を追及する人にとっては付加価値ばかりが目立ってしまい、結果として価格が高いということに目がいきがちな掃除機だろう。

 一方ツカモトエイムのロボットクリーナー ミニは、本体も価格もコンパクト。ロボット掃除機としての最低限の機能に絞っていながら、ハイエンドクラスに負けない仕事っぷりを見せてくれる。今回紹介する6機種のうち、コストパフォーマンス的には最高レベルだ。一般的な掃除機に比べ直径が10cm以上も小さいという本体のコンパクトさは、趣味に遊びに(ついでに仕事も)で部屋にモノが多い人に最適だ。とくに4畳半~6畳の部屋で性能を存分に発揮してくれるだろう。これらを加味すると、やはり趣味人の多いASCII.jp読者にピッタリのロボット掃除機といえる。

 さて、これまでに4機種のロボット掃除機を紹介してきたが、カタログスペックには数値が記載されているものの、記事では無視してきたことがある。それは「乗り越えられる最大段差」だ。一見すると、高いものを乗り越えられる方が便利そうに思えるが、仇となるときもあるので注意したい。

 今の時期だと扇風機が仇の原因だ。その土台はおそらく1.5~2cm程度で掃除機が乗り越えられるギリギリの高さ。土台を乗り越えた先にはスイッチなどの突起があり、そこに引っかかって駆動輪が空回りしてしまうことがある。たいていの掃除機は、片側の駆動輪の空転を検知するとバックして脱出しようとするが、かえってドツボにハマり立ち往生してしまう場合もあるのだ。

 4本の細い足ではなく、枠組みになっているイスの足なども同じで、場合によっては空転して立ち往生する場合もある。

犬も興味深々のロボット掃除機。2~3日も部屋に置いておくと、上に乗って遊んだりもする(で、スイッチが入ってビックリして飛び降りる)。マニュアルには安全のためペットはケージに入れる旨の指示があるので注意しよう

 乗り越えられる段差が低すぎると、ちょっとしたマットも乗り越えられなくなるのでこれまた不便。これまでさまざまな実験をしてきた筆者の感覚から言うと、乗り越えられる最高段差は0.5~1cmがベストのようだ。これからロボット掃除機を購入しようと思っている人は、この値をぜひ参考にしてほしい。

 次回はいよいよ最終回。9月に発売される東芝のSmarboVと、安い家電を提供するCCPのLAQULITOをレビューする。とくに東芝のSmarboVは第2世代ということもあり、どのあたりが進化したのかも楽しみだ。

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