富士見iPhoneクラブ 第55回

iPhone本当にあった怖い話

怖い話がない人は、iPhoneで仕入れましょう

ニッシー　みんなの怖い話を聞いてきたけど、カリーさんは何かないの？

「俺だって金縛りにあったことある！」「それは疲労では？」「ただの疲れだな」「そうですね体力ないだけです」

カリー　俺だってありますよ！　金縛りになったことがある。「起きれない！」と思って、すごい怖かった。

ニッシー　それで、霊とか見たの？

カリー　いや、ただ動けなかっただけ。

トシロ　それじゃあダメだ。心霊でも何でもないじゃん。疲れてただけだよ。

カリー　マジですか！ 俺が経験した、唯一の心霊現象だったのに……。

ニッシー　霊感ゼロだね。がっかりだよ。カリーさんは、怖い話をあらかじめ仕入れておいた方がいいんじゃないの。

トシロ　iPhoneアプリで『恐怖・百物語』ってあるじゃん。一話ずつロウソクを吹き消して、時々iPhone自体が呪われたりして、シェイクで除霊したりするやつ。あれで勉強しろ。

じまP　稲川淳二の怪談が聞けるiPhoneアプリもありますよ。その名も『稲川淳二の怪談』。これで覚えればいいじゃないですか。

	Inagawa Junji no Kaidan -Akai Hanten-
	価格	250円	作者	TARGET ENTERTAINMENT INC.
	バージョン	1.0	ファイル容量	21.2 MB
	カテゴリー	エンターテインメント	ユーザーの評価	（1.0）
	対応デバイス	全機種	対応OS	iOS 4.0以降

カリー　なんか違う……。俺も、自分自身の体験談として怖い話がしたいんですよ。

トシロ　怖い話といえばさ、中学のときに囲碁部だったんだけど、お寺で合宿したんだよ。そこで、みんなで肝試しをしようということになって。その寺の階段を上がって、門をくぐって左に曲がるとお墓がある。そこをまっすぐ行った突き当りにトランプを置いて、部員が二人でペアになって、それを取ってくるという。

ニッシー　超リア充なエピソードじゃないですか。囲碁部に女性はいたの？

トシロ　いや、男子校だった。

ニッシー　なーんだ。じゃあいいや。

じまP　そこにしか興味ないんですか！ 一応、最後まで聞きましょうよ。

トシロさんの怪談話は尽きることなく続く

トシロ　で、普通に肝試しをやってたんだけど、最後のペアが、二人ともちょっとドジなやつだったんだよ。そいつらが出発したんだけど、1時間経っても帰ってこない。往復で10分ぐらいしかかからないはずなのに。

カリー　そこで「マップ」ですよ。

トシロ　うるせえよ！　ともかく、これはヤバいってことになって、みんなで探したけど見つからない。パニックになって、いなくなった二人の名前を叫んで歩き回ったんだよ。そしたらさ、明らかに肝試しのルートじゃないところから「おーい」って声が聞こえてきて、探していた方とは反対側から二人が出てきたの。

じまP　もしかしてそれ、神隠しというやつでは。

トシロ　それで、そいつらに話を聞いたんだよ。そうしたらさ、門をくぐって左に曲がらなきゃいけないのに、「右」に曲がったんだって。でも、右側って、道も何もなくて、藪みたいになってるんだよ。「おかしいと思わなかったの？」って聞いたら、「肝試しだから、これぐらいのことはするのかなと思った」とか言いやがって。右と左を間違えただけでもおかしいのに、どんだけバカなんだと思ったよ。

じまP　信じられない……。

ニッシー　ありえないミスだね。それは心霊現象より怖いよ。本当に怖いのは、幽霊じゃなくて人間だったってことだな。

カリー　でもまあ、そういうときにiPhoneのGPSがあれば迷わずに帰ってこれたわけですから、結論としてはiPhone最強だ！ ってことで。

じまP　いいんですか、そんなオチで……。

皆さんの「本当に撮れた怖い写真」お待ちしてます！

　というわけで、怖い話というより、トホホな話ばかりが飛び出したiPhoneクラブであったが、いかがだっただろう。なお、「iPhoneで怖い写真が撮れたことがない」メンバーと、「そもそも心霊写真を見たことがない」カリーさんのために、iPhoneクラブではiPhoneで撮れた心霊写真を募集することにしました。所持している方はカリーさんまでご連絡ください。でも、あまり怖い写真はNGでお願いします……（byカリーさん）。

「なんですかこの写真」「どこから見ても淳二だろ！」「いや、どこから見てもネジが足りない町娘じゃないですか…」「怖いですねぇ～…」「ごまかさないでください」