このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

スマホを意識し、使い手を中心とした新たな提案

変わるデノンのヘッドフォン、米国人PMに狙いを聞く

2012年09月04日 20時30分更新

文● 小林 久、写真●神田喜和

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ライフスタイルにマッチした4種のスマホ用アプリ

 冒頭で述べたようにオーディオの主要なソースは、スマートフォンへと移りつつあります。そこでスマートフォン向けアプリにも力を入れています。(4種類あるアプリのうち)Audioでは、曲をセレクトすると再生が始まり、EQで音質を調整したり、曲を2回選ぶだけで簡単にプレイリストが作成できるなど、操作感にも注力しました。

スマホ向けアプリのひとつAudio。EQやプレイリスト作成などプレーヤーとしての機能にこだわっている

 またヨーロッパではインターネットラジオが人気なので、TuneInと提携して7万局のインターネットラジオ局が利用できるようにしています。

 またClubでは、ウィキと連携して聞いている曲の歌詞を表示できるようにしていますし、Travelでは旅でよく使うアプリをひとまとめにすることができます。iPhoneユーザーは平均65個のアプリを追加しているという調査があるそうですが、空港などで音楽を聞きながら、使いたいアプリをすぐ呼び出せたら便利ではないでしょうか。

Audio

Club

Travel

Sport

 4種類の中でも特殊なのがSportです。GPSトラッキングを活用して、移動距離などを記録したりシェアする機能。音楽を聞きながら1kmジョギングするごとに距離と平均ペースが読みあげられたり、友達のトレーニング状況をシェアしたり、メッセージのやり取りができるといったものがあったり、ライブトラッキングで、一緒に参加したマラソンで知人がどこにいるかが分かる機能なども持っています。カロリーの消費量や給水の時期などを自動的に計算してくれます。

Sounds like youを実現するために

 最後に日本のユーザーにお願いです。ヘッドフォンを使っていく上で、デノンがやったらいいねと思うものがあったら、ぜひ連絡してほしいと思っています。ユーザーに集中した製品の開発を行なっていく上では、こうした意見は大変重要になります。

 また個人的に質問させてもらう機会もあるかもしれません。私自身、空港や電車などヘッドフォンを使っている人に、声をかけることがあります。日本でも成田、渋谷などでリサーチして貴重な意見を聞くことができました。

 だからヘンなガイジンが話しかけてきても逃げないでください(笑)。デザインや使い勝手など、いつでもオープンマインドでお話しを伺いたいと思っているのです。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中