デノンが贈る、新世代ヘッドフォン+ネット対応オーディオ 第1回
23gの防水&BTイヤフォンから、お値段12万円の最上級モデルまで
デザインと用途を明確にした、デノンの新提案ヘッドフォンを聴く
2012年09月13日 13時00分更新
防滴かつシンプルな操作感と抜群のフィット感
“EXERCISE FREAK”──AH-W150EM
音楽を聴きながらのジョギングやフィットネスも、ずいぶんと市民権を得た。屋外でのスポーツに付きものの、雨や汗にも耐える防滴性と抗菌機能。Bluetooth 3.0による煩雑なケーブルに悩まされない快適な装着感。そしてワンタッチで曲の再生停止や、着信のピックアップができるシンプルな操作感。
これらをコンパクトな本体にまとめたのが「AH-W150」だ。
耳掛け型のカナル型イヤフォンだが、本体の形状およびつくりはとてもよく考えられている。この軽量さでバッテリーを内蔵し、ヘッドセットやBluetoothにも対応するというのはちょっとした驚きだ。
ドライバーの収納部と耳にかけるハンガーの部分は別の素材を使用。またケーブルの伸縮により、イヤピース部分もかなり自由度高く、角度および位置の調整ができる。
イヤーフック部分のボタンを押すことで、Bluetooth接続したスマートフォンの音楽を再生/停止できる。この際、強く押しても耳が痛まないよう、内側には大きめのエアークッションも設けられている。個人差のある耳の形状や運動中の少し雑な操作でも不快感なく使用できる条件を整えているのだ。
本体はバッテリーやBluetooth送受信機を装備するのに23gと軽量。USB充電で7時間動作する。これ以外にも夜間のジョギングを想定してネックバンド部分に反射材を使用していたり、通話に必要なマイクを内蔵している。マイクはSiriなど音声認識機能にも使え、スポーツ中に動きながらスマートフォンを使う場合にも便利。吟味した操作感を提供する。
ヘッドフォンを意識せず、スポーツだけに集中できる点をトコトン追求したきめ細かい配慮にはぜひ注目したい。
忘れるほど自然な装着感、軽やかに弾むサウンド
まず23gという本体重量は非常に軽量。これでBluetooth通信が7時間もできるというのはちょっとした驚きだ。耳掛け型の本体は一度装着してしまえば、忘れてしまうほど意識せずに使える。カナル型のヘッドフォンだが、筆者の場合、耳の形も関係しているのか、遮蔽感はそれほど高くなかった。とはいえ、実際にジョギングなどで外を走る際に、まったく周囲の音が聞こえないというのでは危険なので、むしろこのぐらいのほうがいいだろう。
音質はポップ。ビートの利いた音楽をかけながら、軽やかに走るといった用途に適している。専用アプリは走行中した距離などを音声で伝える機能も持つ。エクササイズを楽しくする1台だ。
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