Windows 8から、Windows Phone 8への拡大を睨む
マイクロソフトの新年度は、7月から始まる。2012年7月から始まった同社2013年度において樋口社長は、「重点ポイントは、1にも、2にも、3にもWindows 8」と語り、「Windows 8は、今後5~10年のマイクロソフトの成否を左右する製品になる」と位置づける。
タブレット端末ではiPadが先行し、マイクロソフトが追う立場にあるのは明らか。今後も成長が見込まれるこの分野で存在感を発揮するには、Windows 8のローンチにおける失敗は許されない。
「日本の市場は、他の国に比べてもiPadには押されていない状況にあるといえる。とくに企業ユーザーにおいては、Windowsに対するニーズが高い。Windows 8のモメンタムを作り上げることが大変重要であり、PCだけでなく、タブレット端末においてもWindows 8による新たな提案を行っていきたい」と樋口社長は意気込む。
そして、これは日本市場において今後の事業拡大が求められるWindows Phone 8の販売拡大にも影響するとみる。
「Windows Phone 8はWindows 8と同じカーネルを持つ。Windows 8のモメンタムは、そのままWindows Phone 8のモメンタムへとつなげることができる」と樋口社長は目論む。
東日本大震災以降、日本ではBCP(事業継続計画)という観点からテレワークやモバイルワークが重視されるといった動きが見られている。タブレットの活用やモバイル環境での活用、セキュリティの強化などが鍵となるWindows 8では、こうした切り口からも、企業に向けてWindows 8を提案できるチャンスと捉え、ワークスタイルの変革、ライフスタイルの変革といった提案につなげていく考えだ。
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