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夏休み終了直前! デジタル機器自由研究 第5回

USBの限界に挑む! 規格上の接続数127台は可能か?

2012年08月24日 15時00分更新

文● 柳谷智宣、機材協力● アイ・オー・データ機器

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Windows 7はUSBハブを1ポートに5台までしか繋げられないことが判明!

 まずは、USBハブを接続する。USB規格では、6階層までしかUSB機器を接続できない。そのため、最下層のデバイスとPCの間にハブは5つまでしか接続できないということ。とはいえ、並列につなぐことはできるので、PCのUSBポートは1つしか使わないだろう、と考えていた。ちなみに、USBハブはそれ自体が1つのUSB機器としてカウントされる。ネットワークデバイスとして認識されないイーサネットハブとは対照的だ。

USBハブをつなげる

 とりあえず、ハブをどんどんつないでいく。PC背面のルートハブに、まずハブを1つ。そこに4つずつ4階層に展開する予定だ。特にドライバーも不要なので、ここはクリアするだろうと踏んでいたが、途中でエラーメッセージが出た。ハブの数が上限を超え、6台以上のハブは認識しないという。繰り返すが、階層は規格に則って4階層となっている。それでも6台目からエラーが出る。Windows 7はUSBハブを1ポートに5台までしかつなげられないのか……。知らなかった。

6台目をつなぐとエラーになる

 仕方がないので、PCのルートハブ3つを使って接続することにする。それぞれに5台、4台、4台のUSBハブをつないだところ、問題なくすべてのポートが認識された。デバイスマネージャで確認したところ、「Generic USB Hub」という項目が大量に追加されていた。これは、USBハブのポート数制限によるもの。規格上は255個まで用意できるはずなのだが、実際は7つまでとなっている。そのため、10ポートを持つUSBハブでも、内部的には複数のハブとして認識されてしまうのだ。

ルートハブに分散してつなげたところ認識した。もちろん、同じUSBホストコントローラのルートハブに接続した

一気に接続したらエラー頻発
Windowsのこの辺りは昔から変化なし

 準備ができたところで、USBデバイスをつないでいく。まずは問題が起きないであろうマウスやキーボードなどのコントロールデバイスやUSBメモリーをつないでいく。Windowsがドライバーを持っているので、次々と認識していく。しかし、調子に乗って挿していたら、いきなりハブごと認識しなくなってしまう。いったん作業中のハブのデバイスを抜き、PCを再起動。1デバイスずつ認識させながら、ゆっくり作業を続行した。同時にいくつものデバイスを挿すのはNGのようだ。「Windows 95 OSR2」が登場してから17年。このあたりはあまり変わっていないようだ。

キーボードやストレージを装着していく

ムダに接続したキーボードが壮観だ

USBメモリーとはいえ、1つずつ認識が終わるまで待ってから作業する

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