ニコンが2012年秋のコンパクトデジタルカメラ新製品発表会を開催した。注目製品はAndroid OSを搭載したデジタルカメラ「COOLPIX S800c」だ。9月下旬発売予定で、予想実売価格は4万8000円前後。
S800cは1602万画素の裏面照射型CMOSセンサーに光学10倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ。それだけなら通常のミドルクラスモデルであるが、最大の特徴はOSにAndroid 2.3を採用し、Android端末としても使える点だ。
無線LANを内蔵し、ウェブへのアクセスが可能なほか、Google Playに対応しており、アプリのダウンロードもできる。背面には3.5型の有機ELタッチパネル(約82万画素)を搭載するほか、BluetoothやGPSも内蔵する。
CPUは非公開だがシングルコアで動作しているとのこと。バッテリー容量は1050mAhと、最新のスマートフォンなどと比べるとやや少なめ。内蔵ストレージは1.7GB(アプリ保存領域は680MB)で、もちろん外部ストレージとしてSD/SDHCメモリーカードが利用できる。
Android OSを採用するメリットは、撮影した画像を簡単に共有できる点。モバイルルーターなどと組み合わせて使うことで、普段利用しているAndroidアプリで写真を共有できるほか、専用アプリの「Connect S800c」を導入することで、スマートフォンやタブレットに無線LANで直接画像や動画を転送できる。また、同社の写真共有サービス「myPicturetown」用のアプリを導入することで、クラウドサービスの利用も用意になる。