自作PCの知識を問う本格的な検定試験「第2回 パソコン自作力検定」が、秋葉原ダイビル2階の秋葉原コンベンションホールと、日本マイクロソフト 大阪オフィス セミナールームで同時開催された。受験申し込み者数は東京が152人、大阪が51人の計203人(前回は187人)。
パソコン自作力検定は、自作PCパーツの機能、特徴、PCの自作手順など、自作に関すること全般の知識を問う検定で、60分以内に全100問を4者択一のマークシート方式で答える。成績優秀者上位10名にはPCパーツがプレゼントされるほか、56点以上の等級認定者にはオリジナルロゴ入りのマイクロソフトタッチマウスが抽選で当たる。
今回の検定は、テクニカルライターの高橋敏也氏が問題を監修し、受験者が楽しめるような手応えのある問題に仕上げたという。東京会場にいた高橋敏也氏に話を聞いてみると、「軽い気持ちで監修を引き受けたが、受験者の年齢層が広いので出題範囲のバランスを取るのに非常に苦労した」と語ってくれた。実際に40代の人ならほとんどの人が知っているであろうMS-DOSにしても、20代の人は触れたこともない人がいる。自作PCの歴史を知る上で避けては通れない過去の規格や技術がいくつもあるが、それらをどの程度の量と難易度で問題に反映させるかに、頭を悩ませたそうだ。
高橋敏也氏は、問題だけでなく正解以外の解答選択肢をどれくらいの強度(難易度)にするか、にも気を使ったとのこと。仮に正解がCPUだとして、それ以外の選択肢がモモンガとかクワガタだったら誰でも解けてしまう。かといって難しすぎて誰も答えを導き出せないのでは意味がない。難しい問題でも受験者のうち数人くらいは解けるかもしれないという微妙なバランスを目指し、選択肢作りにも注力したという。
また、「楽しい、難しい、ためになるの3つが揃った問題と選択肢が理想だが、それがいかに大変であるかを痛感した」と監修を経験した感想も聞かせてくれた。
なお、「第3回 パソコン自作力検定」を開催すべく、パソコン自作力検定実行委員会が現在活動を進めている。次回の東京会場は秋葉原ではなく、自作PCに関連した企業の協力を仰ぎ、都内某所(品川?)で開催する可能性が高いとのこと。また、東京と大阪だけでなく名古屋、札幌、福岡などの都市での開催も計画中という。具体的な開催日はまだ決まっていないが、来年1月をめどに準備中とのことなので、次回開催にも期待したいところだ。