140gで余裕の3000mAhのバッテリーを搭載
GL04Pのバッテリー容量は3000mAhとモバイルルーターの中では大きい部類に入る。LTEでの連続通信最大約9時間で、外出中はずっとつけっぱなしでも電池の持ちは大丈夫そう。連続待機時間は約380時間なので、データ通信しっぱなしという状況でもなければ、バッテリーの心配はしなくていいだろう。
バッテリーは固定式なので交換はできないが、汎用のmicroUSB端子でPCやモバイルバッテリーから充電が可能。USBでの充電時間は7時間だが、付属のACアダプターを使えば3時間と短時間で充電できる。
重さは140gで大型のスマートフォンなみ。サイズは幅102×奥行き66×高さ14.5mmで、イー・モバイルでは“名刺入れサイズ”と称している。本体裏側はつや消しのソフトなタッチの塗装仕上げで滑り止めにもなっている。ストラップホールもあり、紛失防止対策のストラップを付けることができるのうれしい点だ。
本体には液晶画面を搭載しているため、状況把握はやりやすい。一定時間を過ぎると表示は消えてしまうが、電源ボタンを一押しすると表示が回復する。電波強度をはじめ、LTEなのが3Gなのか区別や、接続している端末の数なども表示する。
無線LANはIEEE 802.11b/g/nに対応。GL04PとPCの接続はUSBケーブルでも可能で、無線LANを介さなければ若干の通信速度アップが図れる可能性がある。
利用コストは2年使い続けるなら問題なし
さて、実際の利用にもっとも肝心な利用コストを見てみよう。イー・モバイルLTEの月額利用料は2年契約で月額3883円となる。
料金プランはLTEプランで、「データ通信タイプフラット」が3380円。2年契約と端末購入補助の「にねん+アシスト1600」の基本使用料2100円を加え、さらに月割額1600円を差し引くと3880円。最後にユニバーサルサービス料の3円が加わって3883円となる。
初期費用は、最初の請求に契約事務手数料の3150円が追加される。端末代金は一応4万3800円となっているが、アシスト1600の割引で3万8400円が引かれ、残りは5400円。販売店によっては0円に値引きしたり、同時購入のPCを値引いたり、さらに商品券がプレゼントされるなどの特典が受けられる例を見かける。
一方で2年間の途中で解約しなければならなくなった場合、高額な契約解除料がかかることに注意が必要だ。事実上の分割払いであるアシスト1600は、契約月とその翌月に解約した場合は割引額である3万8400円をそのまま支払う必要がある。
以降は毎月1200円ずつ減少し、2年後の契約同月が1万800円、さらにその翌月だけが解除料などがなく解約できる月となる。
この点では現在、本体端末を一括0円で購入した場合のドコモのXiのほうが途中での解約にはやさしい。同じく高速通信のWiMAXも同様で、UQ WiMAXとの契約なら最大でも9975円の解除料で解約できる。
速さは正義! ただし2年契約の覚悟が必要
以上のようにGL04Pを使ってみたが、速さは正義であることを実感した。エリアの面でも自分のビジネス利用範囲では圏外はなく、LTEのエリアはもちろん、LTEエリア外で3G接続となっても速度に不満はなかった。
となると、問題は費用や2年契約の途中解約の可能性である。じっくり考えた上で2年使い続けられると思う人は、GL04Pで高速通信を楽しんでいただきたい。
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