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5千円vs2万円対決!iPhoneオーディオどっちを買うべき?

2012年08月18日 12時00分更新

文● 四本淑三

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音もでかい!低音出る!
BIG JAMBOX

 さて、音質。BIG JAMBOXは見た目だけでなく、本当に音がでかい。JAMBOXも、個室の卓上で使う限り不満はありませんでしたが、それ以外の場所で使うと結構ギリギリという場面もありました。が、BIG JAMBOXなら、屋外でも使えそうなくらい、アンプのパワーも余裕があります。

 そしてエンクロージャーの大型化と同時に、バッシブラジエーターを2基使っているので、低域の出方が凄まじい。キックはボコスカ、正弦波ベースはうんうん唸ります。並のミニコンポでは敵わないレベルなのでは。というか、室内でいい気になって爆音鳴らしていると、隣室から殴りこみがかかるレベルです。気をつけましょう。

うっすらと長方形のパッシブラジエーターが写っていますが、見えるでしょうか。パッシブラジエーターは前面左右スピーカーの中央に1基、背面に1基のデュアル構成

 Bluetooth接続だと遅延があるので使いにくいですが、楽器アプリやkaossilatorのようなガジェット楽器のモバイルアンプとしても、十分にいけそうです。この場合はステレオミニの外部入力に有線接続するといいでしょう。


難点は「置く場所を選ぶこと」「エフェクトが微妙……」

 結果として適正な音量で聴く限り、室内用には十分なダイナミックレンジと、高域からスーパーローまでの広帯域再生が可能なスピーカーなのですが、気になる点が2つ。1つは置く場所を選ぶことです。

 接地面が広いこともあり、置く場所によって音が大きく変わってしまう。スピーカー自身にも結構な指向性があって、角度によっても全然音が違ってしまう。要するに、当たり前のオーディオ用スピーカー並みに扱ってやらないと、本来の性能を発揮できない可能性があるということです。

 机やテーブルの上の、手元に近いところに置いて使うことが多いと思います。するとスピーカーの角度がリスニングポイントより下に来てしまう。できればもう少し距離を置くか、なんらかの台の上に乗せて、耳の高さに合わせたいところです。

右側面には端子とボタン類。上から電源、ペアリングボタン、3.5mmステレオミニの外部入力、micro-USB端子、ACアダプター入力端子。micro-USBでも充電可能。満充電まで約150分。最大連続再生は約15時間

背面には丸い防振ゴムが貼られている。振動源であるパッシブラジエーターが向かい合う形でマウントされており、自重の大きさもあって、振動で動きだす場面は確認できなかった

 もう1つはエフェクト。大きくないJAMBOXでは、私「LiveAudio」という3Dサラウンドの音場拡張エフェクトを常用しています。これを入れると、音場感が広がるだけでなく、重低音も伸びるようになります。どちらかと言うと、帯域バランスもそれで、より大きなスピーカーっぽいものに近づくわけです。

 BIG JAMBOXは素の状態でも十分にローは出ます。それで、音場を拡張する本来の目的でLiveAudioを入れると、どうもセンター付近の中高域のバランスが悪化する。コムフィルターがかかったような、携帯音楽プレイヤーのおまけに付いているサラウンドエフェクトのような、残念な感じになってしまっています。この辺はうまくチューニングしてアップデートしてくれないかなあ、と思います。

付属品はACアダプター、micro-USBケーブル、3.5mmステレオミニケーブル。本体色とおそろいというのがおしゃれ

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