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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第32回

現役F1&GTドライバーたちとGSRカート大会でガチバトル!

2012年08月15日 18時00分更新

文● 末岡大祐/電アスレース部

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エキシビションレースでは
まさかの展開が再び!

 ゲストドライバー全員が走るエキシビションレースが3時間耐久レース後に開催された。15周で誰がカート最速なのか、決着が付く。

 新東京サーキットがホームコースだという本山選手が圧倒的有利かと思われたが、前回も可夢偉選手を苦しめた小高選手がまたもや上位に食い込み、現役プロドライバーを苦しめた。しかし、なぜか途中でペースカーが投入されて全車両の差はなくなり、仕切り直しに。あれ、この展開にデジャヴが……。

このためだけに電車を使って見に来た人もいたとか! その価値は十分あるレースだ

カートといえど、プロは引くわけがない。上下関係も一切ナシのガチ勝負!

あれ、なぜセーフティーカーが……?

 しかし、小高選手もウェイトの利を活かして、ファイナルラップにはトップを走る本山選手に仕掛ける! が、そこは日本一速い男の称号を持つ本山選手にうまくブロックされてしまい失速。リカバリーすることができず、小高選手は順位を落としてしまい、最終的には5位でゴールした。2位には安田選手、3位には可夢偉選手が入った。われらが番場選手と片岡選手は残念ながら表彰台には上れず……。

 この激しい戦いを制したのは本山選手。カート大会とはいえ、GTのライバルや監督、現役F1ドライバーたちとのバトルに勝ったことは純粋にうれしかったようだ。小高選手に関しては「レースの厳しさを教えた」と語っており、前回は可夢偉選手に、今回は本山選手にブロックされ、大人の世界を垣間見れたのではなかろうか。F1ドライバーとGT500ドライバーにブロックさせたという経験は、今後必ず活きてくることだろう。

最終コーナーを立ち上がりつつ、ガッツポーズを決める本山選手

可夢偉選手はF1ドライバーいちミクを知る男!
ドライバーたちに直撃インタビュー!

──GSRドライバー以外の方に聞きたいんですが、初音ミクはご存じでしたか?

本山選手「僕はGTで知りました。初音ミクがどんなものかってのはわからないんですけど、自分が思っている以上に人気があるんだということはわかりました」

安田選手「もともと安藝社長と知り合いで、2008年には鏡音リン・レンでスポンサードしていただいたので、知っていましたよ」

───安田選手はご存じなんですね!

安田選手「人形ですよね!(キリッ」

番場・片岡選手「それ、違うから~!(笑) 完全に間違いではないけど」

可夢偉選手「唄わせるソフトでしょ。最近はカラオケとかにも入ってますよね」

───おお、可夢偉選手はミクを知ってますね! さて、全員にお聞きしたいのですが、GSRのようなチームをどう思いますか?

片岡選手「今年から加入させていただいて、ミクファンの威力をビンビンに感じています。モータースポーツを知らない人がサーキットに来るとっかかりになるのでいいですよね」

番場選手「僕はもう4年目ですけど、チームもファンも一緒に成長しているんですよ。モータースポーツの新しい波を呼び寄せたと思いますね」

本山選手「もともとクルマに興味なかった人が、初音ミクを通じてGTというレースを知って、レース自体に興味をもってくれているというのがいいですね。もちろん僕らにとってもウレシイことですよ」

安田選手「いろんな人がサーキットに来てくれるようになって、そこから人と人との新しい繋がりができていますよね。モータースポーツを盛り上げる意味でも、こういう繋がりができてよかったと思います」

可夢偉選手「痛車が広がった一因に初音ミクがあるでしょ? それが自動車メーカーに影響を及ぼすまでの流れを作ったのは素晴らしいです。今後ももっともっとコラボして、サーキットにモータースポーツファンじゃない人もたくさん連れてきてほしいですね」

───それでは最後にGSR以外のドライバーさんに質問です。自分の乗るレースカーが痛車になったらどうですか?

安田選手「もうすでに一回走ってるので(笑)。ファンもルールを守るいい人たちばかりだし、全然抵抗も違和感もありません。あのカラーリングでチャンピオン獲ったから、思い入れもありますよ」

本山選手「正直、最初は“えっ?”って思ったけど、もはや当たり前の光景ですよね。街中でもよく見かけますし。今となっては、流行に乗り遅れたかなとも思います(笑)。GT-Rが痛車になっても何とも思わずに乗れますよ」

可夢偉選手「ザウバーが初音ミクカラーになったのを想像したんですが……まず中東は厳しいですね(笑)。そして世界中の人から行く先々で“これは一体なんだ?”と聞かれて、それを毎回説明するハメになっているでしょう。もう痛車は日本の文化ですからね。もし(ミクを)つけて走れるなら、つけて世界中で走りたいですね」

───耐久レースでお忙しい中、ありがとうございました!

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