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五輪の裏でグランツーリスモ5アジア最速決定戦開催!

2012年08月13日 14時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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アジア最速は誰の手に!?
決勝レース開始!

 初戦のグリッドは予選のタイム順で決められた。コースはオリジナルの「ハイスピードリンク」を5周、クルマはS15シルビア spec-R AERO(GTアカデミー Ver.)、タイヤはコンフォートソフト。トップスタートだったANDIKA RAMA選手はほぼミスなしで追い上げてきたK.Yamada選手に抜かれ、トップはK.Yamada選手の独走状態になり、そのままゴールという結果になった。2位以下のグループは各所で小競り合いが発生し、それがK.Yamada選手の独走を加速させていた。なお、2位はデュアルショック3で操作しているT.Kawajiri選手、3位にインドネシアのANDIKA RAMA選手だった。

3回レースを戦い、一番ポイントをゲットした人が勝ちなので、少しでも上位の成績でゴールすることが大事だということはミクZ4の記事を読んでいる人ならわかってもらえるかと思う。

実況中継はSUPER GTでもおなじみの中島秀之氏。豪華すぎる!

 2回戦はリバースグリッドなので、初戦で最下位を喫してしまった韓国のCHOI選手がトップスタートとなる。コースは「ディープフォレストレースウェイ」、周回数は8、クルマはフェアレディZ(370Z TunedCar GTアカデミー Ver.)、タイヤはスポーツ・ハードという設定だ。

 CHOI選手は1番手の優位性を活かしてトップを走ったが、追い上げてきた後方グループを抑えきれず、さらに操作ミスもあって、順位を大きく落としていた。レースは最下位とそのひとつ上から追い上げてきたK.Yamada選手とT.Kawajiri選手が支配したと言える。この2台は激しくクリーンなバトルを繰り広げ、T.Kawajiri選手がトップでゴールしたが、2位のK.Yamada選手との差は0.012秒という僅差だった。このバトルに会場からも万雷の拍手が贈られた。山内プロデューサーも「こんなバトルは実際のレースでもなかなか見られない。泣きそうだ」と興奮ぎみに語った。

 最終戦はK.Yamada選手とT.Kawajiri選手が17ポイントと同点のまま流れ込み、3位に11ポイントでANDIKA RAMA選手がつけた。最後のコースは「グランバレースピードウェイ」、周回数は10、クルマはGT-R R35 TC、タイヤがレーシング・ハードという設定で争われた。

 序盤の戦いを制したANDIKA RAMA選手が終始トップを独走したが、再び最下位から追い上げてきたK.Yamada選手が1周につき1秒のスピードでRAMA選手を追撃。なんとファイナルラップで、RAMA選手をオーバーテイクしたのだった。RAMA選手も最後まで諦めずに仕掛けていたが、抜くまでには至らずに2位でフィニッシュ。3位はタイのNATHAKUN JORN Sachai選手。ポイントランキング同一首位だったT.Kawajiri選手はSachai選手を抜くことができずに4位であった。

3戦のポイントランキング。なかなかの接戦であった

激しく熱いが、クールでクリーンなレースだった

 GT5アジア最速の座は、2回にわたる最後尾スタートという不利をはね除け、首位をキープしたK.Yamada選手に贈られた。接触や悪質なブロックもなく、ドライビングスキルのみで首位に立ったK.Yamada選手は文句ナシの最速であった。なお、2位はデュアルショック3で参戦したT.Kawajiri選手、3位にインドネシアのRAMA選手という順位になった。

激闘を制したK.Yamada選手

 今回のレースをすべて見届けた山内プロデューサーは「みんなレベルが高いことはわかっていましたが、私の想像を超えた素晴らしいレースを見せてもらいました。抜くときも抜かれるときも、全員がクリーンなレースをしていたのが感動的でした」と、終始紳士的なバトルを展開した参加者全員を褒め称えた。

 なお、これらのレースの模様はこちらでダイジェストを見ることができる。

 こうしたレースゲームでは「まあゲームだし」と軽い気持ちで相手を押し出したり、壁走り(壁にぶつけてコーナリングする)をするプレイヤーもいるが、さすがに今回の参加者はみんな意識が高く、山内プロデューサーの言うように、クリーンで気持ちのいいレースを見ることができた。SUPER GTにも負けないくらい熱いレース展開は、観客全員の記憶に残ったことだろう。

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