ブルーライトを減らして目の疲れを低減する方法
「高解像度の大型ディスプレーを導入したいが、目の疲れが気になる」という人もいるだろう。最近の液晶ディスプレーは、ほとんどの製品がLEDバックライトを採用しており、消費電力が削減されるだけでなく、バックライトの寿命も延びている。しかし、いわゆる「ブルーライト」と呼ばれる、可視光の中でも波長が短い光(波長400~500nm)による、目への負担も問題視されている。
ただし、ディスプレーメーカーのナナオによれば、従来の冷陰極管(CCFL)とLEDのスペクトルを比べたところ、ブルーライトのピークはLEDのほうが大きいものの、全体では大差がないとのことである。そこで紹介したいのが、液晶ディスプレーから出るブルーライトを減らす方法だ。ブルーライト対策用メガネも登場しているが、実はディスプレーの設定を変えるだけでも、ブルーライトを大きく減らすことが可能なのだ。
その方法のひとつは、「色温度を下げる」ことだ。ブルーライトは青色から紫色の光であるが、色温度をさげることでブルーライトの量を減らせる。ナナオのディスプレーの場合、色温度を初期値の6500~7000Kから5000Kに変更することで、ブルーライトは約20%減少したという。もちろん、画面の色味は多少赤みをおびることになるが、正確な色表現を必要としない文書作成作業などでは、色温度を下げて使うことをお勧めする。
さらに色温度を下げるだけでなく、同時に輝度も下げることで、さらにブルーライトの量は減る。輝度が高すぎるとブルーライトの量にかかわらず、目への負担が高くなる。周囲が暗くなったら、それにあわせてディスプレーの輝度も下げるといい。最近の液晶ディスプレーでは照度センサーを搭載し、周囲の明るさに応じて、自動的に輝度を調整する機能を備えたものも増えている。そうした自動輝度調整機能を使うことで、無駄な消費電力を削減できるだけでなく、目の健康にもつながるのだ。
目をいたわりながら、快適な27型大画面ディスプレーを楽しもうではないか。
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