富士見iPhoneクラブ 第50回

俺たちの夏、痛スマホの夏――ドッグ先生のiPhone痛化講座

後ろだけじゃ物足りない、前からも嫁を見つめていたい

じまＰ　今までは背面の話でしたが、痛化するとなれば、当然前面も……ということになるのでは。

ドッグ　より“痛さ”を求めるためには通らなくてはならない道ですね。ただ、前面は環境光センサーですとか、ホームボタンがありますから、先ほど紹介したサードパーティー用の図面が必須でしょう。あと、前面は触る回数が多いので、とにかくはがれやすいんです。なので、きちんと貼っておく必要があります。

前面・背面と用意されたステッカーたち。前面はとくに環境光センサーやホームボタンなど細かいホール（穴）の難しい加工が多いため、プリント業者頼みとなる

じまＰ　お店に頼んだ方がいいということですね。

ドッグ　そうですね。あと、イラストを3分割して、前面の上側と下側にシールを貼り、間にはめ込むように壁紙を設定して、ホーム画面とシールを一体化させるという手段もあります。前面をまるまる痛化するというわけですが、ここには大きな落とし穴があるんです。

じまＰ　落とし穴、というと？

ドッグ　画像を選んで、壁紙を設定しますよね。そのときに、位置や大きさをスワイプやピンチで調整するじゃないですか。あれが、設定すると微妙にズレるんですよ。ほんのちょっとだけなんですが……。なぜか、これはどの本にも書かれていないんです。ただ好きな画像を壁紙にするだけならさして問題はないのですが、前面にシールを貼って、それに壁紙を合わせるとなると、これがネックになってきてしまう。ちょっとズラして設定して、「ズレちゃった」と思ってはまた調整して。

iPhoneでオリジナルの壁紙を設定するとき、微妙に位置がズレる。本当に微妙だが、前面をチューンするときはこの微妙さが難しいという

じまＰ　えっ、そうなんですか。うーん、これは面倒くさい……。

「ティム・クックに会ったら言わずにはいられないですね、『どうなってるんだ、こういう用途もあるんだぞ！』」

ドッグ　ええ。これは不具合だと言ってもいいと思うんですが、どうにも直らない。貼るよりも合わせるほうが面倒です。ティム・クックに会ったら言わずにはいられないですね。「どうなってるんだ、こういう用途もあるんだぞ！」と。

じまＰ　よしんば会う機会があったとして、ティムが相手にしてくれるかどうか……。でも、確かにちょっとだけズレますね。ここは痛化に関わらずこだわりたいところでしょうから、改善してほしいかも。

ドッグ　ちなみに、この前面でシールと壁紙を合わせる方法を最初にやったのは、アキバのPC DIY SHOP FreeTに“イケメン店員M氏”という人がいまして、たぶんこの人じゃないかなあ。もちろん2ちゃんねるとかではやられていたんでしょうけど、最初に知ったのはこの人がきっかけでしたね。