車用と飛行機用、2種類のアプリを用意する
iOS & Android WiFi Receiver
iOS & Android WiFi Receiverの受信機とラジコン(主に飛行機)に使う受信機を比べてみると、おなじ4chでも前者のほうがやや大きい(とはいってもRC用受信機のほうもピンキリなのだが)。本体の端にはピンが並んでいて、ここにサーボやバッテリーを接続する
ラジコンの送信機(4ch)は2つのスティックが扱いやすいサイズである必要があり、あまり小さくても困る。しかし、室内機を気軽に飛ばしたい場合はトイラジコンのような小さいものもほしくなるので、スマホをコントローラー代わりというのも悪くない
肝心のiOS & Android WiFi Receiverの話に戻ると、本体サイズは幅42×奥行き14×高さ26mmで、重量は11g。チャンネル数は4chで、飛行機や車用ラジコン用受信機と同程度となる。
使い方も同じで、サーボやスピードコントローラはそのまま転用可能。AndroidおよびiOS用のコントロールアプリはHobbyKingの製品ページからダウンロードしてインストールする。なお、Google PlayやApp StoreからのダウンロードではないのでAndroid SDK経由のインストールなどの手間が必要となる。
とりあえずサーボ1つ(右)と電池(左)を接続してみた。受信機と電池の間にあるのは電池の7.4Vを5Vに変換するアダプタで、電動ラジコン機などの場合はモーター制御用スピードコントローラがその役割をするので不要だ
受信機に電源を接続すると、スマホからは受信機がアクセスポイントとして見える。PINコード(受信機の裏に印刷されている)を入力すれば接続完了だ。
あとは操作用アプリを起動すればいい。アプリは飛行機用(4ch)と車用(2ch)の2種類で、どちらも機能はかなりシンプルだ。
飛行機用コントロールアプリ「RemotePlane」の画面。4chあるので下2つの丸いコントローラーをそれぞれ上下左右に操作する。画面上の丸いポインターを上下あるいは左右に動かせばサーボがそれに合わせて動く。一応、ポインターを動かすときにはスマホが振動して分かるようになっているのだが、物理的なスティックと違って角度を体感しづらい
車用コントロールアプリ「RemoteCar」。画面上のハンドルはただの背景グラフィックで、ステアリング操作は右下のスライドバーで行なう。ステアリングとスロットルを左右入れ替えることができ、その場合は背景グラフィックも入れ替わるが、メーター類の表示から画像を反転しただけなのが分かってしまうのはご愛嬌
なお、一般的なホビーラジコンの送受信機は300~400m程度は余裕で電波が届くのだが、あくまで無線LAN接続の本デバイスでは見通し距離が稼げる飛行機の場合で100~120m、車の場合で60~70mとなっている。
100mというとけっこう距離があるように思えるが、ちょっとしたラジコン飛行機ならばすぐに電波到達範囲から出てしまう距離なので、飛び物系ラジコンに使うのであればホバリング中心のヘリや室内用の超小型飛行機のほうが安心だろう。
RemotePlaneのMENUを押して表示される設定画面。設定項目は各chごとにサーボリバース(レバーによる動きを逆にする)と動く幅(スティックとサーボアームの動作比)を設定する程度。せめてチャンネルを組み合わせて2つのサーボを動かすミキシング機能(V字尾翼の飛行機などで使う)はほしかった