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音楽を聴くなら携帯音楽プレイヤーを勧めたい理由 第1回

夏フェスへ携帯音楽プレイヤーを持って行こう!

スマホに勝つ! 音質重視の携帯音楽プレイヤーの実力を検証!

2012年08月03日 12時00分更新

文● 折原一也

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プレイヤー6機種+スマホ&タブレット
総当たりで音質テスト

 それでは、実際にプレイヤーで音楽を試聴してみよう。今回は各機種のパッケージとしての実力を調べるべく付属ヘッドフォン、そして携帯音楽プレイヤーとしての音質をテストするためのリファレンスとして、ソニーのバランスド・アーマチュアヘッドフォンの最上位モデル「XBA-4SL」(直販価格24800円)を用意して比較を行なった。

各プレイヤーの実力を測るヘッドフォンの代表はソニーの高級モデル「XBA-4SL」だ

 試聴リファレンス曲には、iTunes Music Storeで購入したAACファイル(ビットレート約270kbps)を用意。曲は低音を効かせたダンス系ミュージックとしてアニメ「アクセル・ワールド」主題歌である「Chase the world」(May'n)と、ロックとボーカル曲としてアニメ「人類は衰退しました」の主題歌「リアルワールド」(nano.EIPE)、インストゥメンタル曲としてゲームソフト「ペルソナ4」のサントラより「無想曲」(アトラスサウンドチーム)の3曲を用意した。

 まずは比較対象として、スマホとタブレットのチェックからしていこう。評価の★マークは10段階評価で、多いほど優れている。

正直なところ悪くはないが決しては良くはない
iPhone 4S

XBA-4SLで聴く

 低音は過多で、埋もれている感がアリアリなので、決して良くはない。「Chase the world」は高域が耳に付く上に、「リアルワールド」では曲全体のサウンド重視で、ボーカルが埋もれやすい。重低音がややブーミーにならず。「無想曲」でも高域が目立ちやすいが、中域の情報量を増しているので、気にはならないレベルだ。

音質評価:★★★★(4)
コストパフォーマンス:★★★★(4)

iTuneとの連携で、楽曲の管理しやすさは圧倒的だが……

音楽鑑賞にはあまり向いていない
MEDIAS TAB

XBA-4SLで聴く

 とにかく高域の音質が耳に付く。「Chase the world」「リアルワールド」ともに、高域がキンキンと響く。ボーカルは、何よりも他のプレイヤーとは声が別モノと感じるほどに、声が遠くて軽く全体に情報量不足。「無想曲」もピアノの音と弦楽器のディテールが出せず、明らかに音質が劣っている。また、音質とは別次元の要素だが、最大ボリュームが小さいのも気になった。タブレット本体の価格を考えると、とてもコストパフォーマンスに優れているとはいえない。

音質評価:★★★(3)
コストパフォーマンス:★★(2)

防水で、NOTTVが見られたりと端末自体は高性能だが、音質に関しては残念な結果に



 次のページからは高音質の6機種を一気に聴き比べする。

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