夏フェスへ携帯音楽プレイヤーを持って行こう!
スマホに勝つ! 音質重視の携帯音楽プレイヤーの実力を検証!
2012年08月03日 12時00分更新
高性能ヘッドフォンで実力を発揮する
iPod touch
付属ヘッドフォンで聴く
ひと癖あると言わざるをえないサウンド。「Chase the world」のサウンドは、重低音はパワー不足な上に、ボーカルがこもってしまっており、原曲の雰囲気が再現できていない。「リアルワールド」の女性ボーカルも響きがあまりにナローだ。「無想曲」のピアノはメロディーラインを聞かせ全体のバランスは整っているが、やはり音のキメ細かさは物足りない。
音質評価:★(1)
コストパフォーマンス:★★★(3)
XBA-4SLで聴く
XBA-4SLで聞くと、全体的にフラットなサウンドになった。「Chase the world」「リアルワールド」でもボーカルは硬質なサウンドで存在感を出しているが、情報量についてはやや切り捨てているように細部までは出し切れていない。低音はダイレクトに量感を出していて、ブーミーさ(ブーム・強調がある)を残しながら鳴らしている。
「無想曲」はメロディーラインをしっかりと聞かせるタイプ。バランスが崩れた感はないが、あと一歩物足りなさが残った。
音質評価:★★★★★(5)
コストパフォーマンス:★★★★(4)
付属ヘッドフォンでも十分高音質!
ウォークマンE
付属ヘッドフォンで聴く
付属ヘッドフォンとのサウンドチューニングが光るモデル。「Chase the world」のダンス系サウンドから真骨頂発揮で、クリアベースの効いたしっかりと締まる重低音に、「リアルワールド」のボーカルも曲から適度に引き立ててられており、女性ボーカル重視の人にもオススメ。
「無想曲」は中域に情報量を引き出したウォームな鳴らし方で、ノイズキャンセルだけあって完全描写志向ではないが、細部までもサウンドを踏み込む。ピアノの響きもいいし、弦楽器もよく鳴らす。
音質評価:★★★★★★(5)
コストパフォーマンス:★★★★★★★★★(9)
XBA-4SLで聴く
エネルギッシュで高域を光らせるインパクト重視のサウンド。「Chase the world」「リアルワールド」の2曲を通すと、元気のいい低音をパワフルに鳴らしている一方で、高域は情報量こそあるものの、やや耳につきやすいかもしれない。
「無想曲」の再生では、ピアノ音と弦楽器の絶妙なバランスで情報量を引き出し、それぞれを自己主張させて鳴らす。中域の豊かさも楽しめる。
音質評価:★★★★★★(6)
コストパフォーマンス:★★★★★★★(7)
音の味付けがヘッドフォンで変わる
ウォークマンA
付属ヘッドフォンで聴く
まず、低音をEシリーズ以上にボリューム感を持って鳴らすようになっており、ウォークマンのEシリーズと比較してもボーカルは控え目。「Chase the world」では、やや低音過多に聞こえることも。
「リアルワールド」のロック調の音楽ではボーカルとのバランスも取れており、POPSになら合うだろう。「無想曲」の再生ではピアノ音、弦楽器ともに響くが美しく、味をもたせた中域再現で聞かせてくれる。
音質評価:★★★★★★(6)
コストパフォーマンス:★★★★★★★(7)
XBA-4SLで聴く
ボーカルをしっかりと主張したサウンドが特徴。「Chase the world」はまず、バックバンドの打ち込みの音が鋭い。サウンドのグルーヴ感、ボーカルも音楽に負けず自己主張するのがいい。低音はちょっとぼやけ気味だが、量的にはちょうどよく押さえている。
「リアルワールド」でも低音のバランスは絶妙で、ボーカルを浮かびあがらせた上に、バックバンドの楽器ひとつひとつも明瞭で、音楽としての完成度を上げている。「無想曲」は、小音量の立ち上がりからクリアで、ピアノの繊細な音と太めのサウンドとを両立させている。
音質評価:★★★★★★★(7)
コストパフォーマンス:★★★★★★★(7)
満点出ました! どんなヘッドフォンでも圧倒的高音質
ウォークマンZ
付属ヘッドフォンで聴く
「Chase the world」は、付属ヘッドフォンとの相性が非常にいい。重低音はやや量的な広がりを出しながら、リズムを刻む音圧感を出したダイナミックなサウンド。それでいて、ボーカルも埋もれずに出してくるのは、なんとも絶妙な歯切れ良さだ。
「リアルワールド」では、ボーカルが若干埋もれてしまっており、低音は量的にも出してくるタイプ。「無想曲」は高域まで気にせず鳴らせるが、ピアノの音はさほど美しくないのが残念。音質の良さは間違いないのだが、プレイヤー本体の音質に対して付属ヘッドフォンの実力不足を感じた。
音質評価:★★★★★★★(7)
コストパフォーマンス:★★★★★★(6)
XBA-4SLで聴く
今回試聴した中でも圧倒的な音質の良さを感じとれた組み合わせだ。「Chase the world」では、細部の音までみなぎるエネルギー感と、ブーミーさを抑えたハリのある低音。それでいてボーカルも埋もれないのは見事。
「リアルワールド」でも楽器の分離がしっかりとしていて、低音までスピード感を出している。ただし、もともと低音過多のヘッドフォンなので、重低音はやや出過ぎ感がある。「無想曲」は、まるで別の曲とも思えるほどにメロディー以外の楽器が小さな音で存在感を持って立ち上がる。まず、ピアノの音の美しさ、そして弦楽器の音の輪郭表現が頭ひとつ抜けている。空間の広がりの再現性まで、あらゆる面で別の曲と思えるほど、音質に差があった。
音質評価:★★★★★★★★★★(10)
コストパフォーマンス:★★★★★★★★(8)
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