ここ最近の本連載では、通信サービスやSIMカードについて解説することが多かった。しかし、スマホはともかくモバイルルーターはまだ持っていない、という人も多いだろう。今回はモバイルルーター本体を購入することも考慮してみたい。
そこで紹介したいのが、モバイルルーターと100日間使えるSIMカードがセットになった「b-mobile4G WiFi2 100日パッケージ」。3万2800円と価格だけ見れば高いが、3ヵ月とちょっと使えてルーター本体がついてくるうれしいセットなのだ。
もともとは3万2800円のモバイルルーター
金額を詳しく見てみよう。このセットに入っているモバイルルーターはもともと3万2800円で売られていたものである。このセットが登場したことにより、100日分(最大10GBまで)の通信分がおまけになったと思っていいだろう。
ルーターは非常にコンパクトなサイズでありながら、バッテリーは2100mAhを搭載する。下り最大75MbpsのLTEモードでの通信時間は約5時間。LTE(Xi)ネットワーク外で3G(FOMA)を使う場合は約6.5時間とされている。実際に使ってみても、この時間は十分持つ。
通信を行なっていない場合はWi-Fi側の無線LANアクセスポイントの電波を停止する。待受時間は150時間とされており、通信しなければもっと電池が持つことになる。
充電はmicroUSBポートで行ない、充電時間は付属のACアダプター使用で約4時間となっている。ACアダプター不使用(PCのUSBポートからなど)の充電では約5時間と少し時間がかかるとされている。
ルーター単体の大きさは非常にコンパクトで、本体サイズは幅55.3×奥行き99×高さ11.2mm、重量は95g。スクエアでフラットな形状のため、収納に困ることはない。
残念なのはストラップホールがなく、紛失防止の手段がとりにくいこと。スマートフォン本体と比べ、カバンの中に入れっぱなしにしておいたり、存在を忘れがちなモバイルルーターにこそ、ストラップ穴を取り付けるなどしておいてほしかった。
100日のSIMカードとのセットの場合はボディーカラーは4色から選べる。元々のパールホワイトのほか、バーガンディーレッド、アイリッシュグリーン、ロイヤルブルーが用意され、どれも落ち着いた色となっている。
製造メーカーは明らかにされていないが、製造元の機器申請者はAMTelecom株式会社、製造国はMade in KOREAとなっている。また、バッテリーには輸入元として株式会社ベステックと記載されている。
設計・製造メーカーがわかりづらい点は少し心配ではあるものの、b-mobileの日本通信が発売元になっていることから、サポートなどは日本通信から受けられる。また、実際に使っても、何ら問題なく使用でき、LTE通信の高速性能をしっかり堪能できることから、モバイルルーターとしての性能には問題がないと言えよう。
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