一方で、録り逃しとは別の意味での問題も……
しかし、深夜アニメは3ヵ月ごとに数十本の新番組が開始される状態で、すべての番組を録ったとしても、中々全部を見るのは難しいと感じる読者も多いだろう。
実は今回の記事の主旨は、全チャンネル録りだめた番組の中から、お気に入りの番組や話題作、楽しみどころを見つけ、より深く作品を知るためにはどうすればいいかという点にある。
前評判で、ある程度絞り込む人や、第1話だけは見て視聴を続けるかどうかを判断する人などアニメファンの視聴スタイルもさまざまだろう。しかし筆者自身は原作の人気、制作スタッフの顔ぶれなどを事前に調べず、“先入観なしで新番組を見る主義”だし、前評判だけを頼りに一度も見ずに視聴するかしないかを決めてしまうのはもったいないとも思う。
特に最近では原作がなく、まったくのノーマークだった“オリジナル作品”が見事な出来で話題になる事例も増えている。気付いたときには、話数がかなり進んでいて、悔しい思いをしたという経験はないだろうか?
Twitterや掲示板サイトなど、リアルタイムでの評判を参考にし、過去にさかのぼって作品を鑑賞できるというのは全チャンネル録画機の醍醐味だ。放送後の感想を確認した上で、急に観たくなった作品でも問題なく第1話から視聴できるだろう。
DBR-M190はタイムシフトマシン用に4TBのHDDを搭載している。DRモードなら3日間、画質をMPEG-4 AVCの3.5Mbps程度に落とせば最大約15日間分の番組が録画できる計算だ。古い番組は順番に消されてしまうが、録画した番組がHDDに残っている状態であれば過去にさかのぼったエアチェックも可能になる。
さらに東芝のREGZAシリーズには、「レグザAppsコネクト」という、こうした全チャンネル録画機の特徴をさらに生かしてくれる仕組みも用意されている。
これは「クラウド」を活用し、さまざまな機器を有機的につなげるサービスだ。ソーシャルサービスで話題になっている番組や、神がかった名場面をすばやく視聴するなんてこともできてしまう。
今回はこのレグザAppsコネクトを使って、話題作をいち早く見つけたり、「第〇話の△シーンの出来が凄い!」というような、いわゆる神シーンをチェックする効果的な方法を考えてみた。
レグザAppsコネクト
~テレビの視聴体験を一変させるアプリ群
レグザAppsコネクトとは、東芝の薄型テレビ「REGZA」やBDレコーダー「REGZAブルーレイ」を、Android端末やiPhone/iPad、パソコンなどで操作する機能やアプリの総称。REGZAシリーズの“スマホ連携”機能と考えればいい。
スマホ連携機能は、東芝に限らず他社も取り組んでいるが、レグザAppsコネクトはその機能やアプリ数が断トツに多く、しかも先進的だ。
たとえば、DLNA機能を利用してDBR-M190などで録画した番組をスマホで視聴できる「RZプレーヤー」や放送番組をライブ配信できる「RZライブ」を利用すれば、対応するスマホやタブレット端末が、家の中のどこでも使えるハイビジョン・ポータブルテレビになる。
対応スマホで外出先から録画番組を視聴できる「RZポーター」は、いち早くハイビジョン画質(1280×720)での番組持ち出しを実現し、通勤・通学中などの時間を使って番組鑑賞したり、友人などに自分が気に入っている作品の名シーンを見せて布教したり、といった使い方ができる。
これらのアプリは、対応する端末向けに無料で提供されている。REGZAタブレットの最新モデルならすでにプリインストール済みだし、レグザフォンなら「東芝アッププレイス」や「GooglePlay」からインストールできる。もちろんiPhoneやiPadにも対応。REGZAサーバーやREGZAブルーレイのユーザーならば、誰でも簡単に使えるようになるのだ。