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「OS X Mountain Lion」最新機能レポート 第2回

確実に使い勝手を向上させる「共有」機能、「Finder」

2012年07月31日 10時00分更新

文● 海上忍

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iOSに追いついた「音声入力」

 ついにOS Xにも、日本語で話しかけた言葉がテキストに変換される「音声入力」が搭載された。機能的には第3世代iPadとほぼ同様で、iPhone 4Sの「Siri」のようなアシスタント機能は利用できない。つまり、文章入力にしか対応しないが、かな漢字変換を含めた日本語入力を音声で行なえるところがポイントだ。子どもやお年寄りなど、この機能を必要とする層は少なくないはずで、その意味でも待望の機能といえる。

日本語変換の精度は第3世代iPadやiPhone 4S(Siri)とほぼ同等。コツを覚えれば口述筆記にも使えそうだ

日本語入力可能なアプリケーションであれば、直接音声で入力できる。ファイル/フォルダー名の入力にすら利用可能だ

 音声入力を利用するには、システム環境設定に追加された「音声入力と読み上げ」ペイン上のスイッチを事前に「入」に設定しておく。「Fn」キーを2回押せば音声入力が開始され、もう一度「Fn」キーを2回押すか「enter」キーを押せば、データがクラウド上に送信され、数秒ほど待つと日本語変換されたテキストがカーソル位置に挿入される。IMEで入力可能なアプリケーションであれば利用できるので、その気になれば「ことえり」などの日本語IMEを置き換えることもできる。

音声入力のオン/オフは、新設された「音声入力と読み上げ」ペインを利用する。デフォルトでは「Fn」キーを2回連続して押すと起動するよう設定されている

 認識精度と変換精度は高く、「きしゃのきしゃはきしゃできしゃした」と話しかければ「貴社の記者は汽車で帰社した」と入力されるし、「かきふらいとかきあげをたべた」も「カキフライとかき揚げを食べた」のように意図どおり入力される。ただし英文を書き分けることは想定されていないようで、「まうんてんらいおん」は「Mountain Lion」にならず「マウンテンライオン」となるし、「Siri」は「しり」になってしまう。会話のようなくだけた言い回しや顔文字の入力にも対応しないので、その点はiOSの音声入力ともども今後の課題となるだろう。

対応する言語は6種類、今後増加することが見込まれる



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