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パワーアップ男子力! 漢ならこのアイテムを装備しろ! 第3回

男子力が上がるUSB扇風機 前編

最涼のUSB扇風機を探せ! 男子力を求めて粘着質に実験!

2012年07月30日 16時00分更新

文● 藤山哲人

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風力バトル! 最強USB扇風機はどれだ?

 ASCII.jp読者でも自作PCをたしなむ人なら、ファン選びで重要視するのはRPMで示される回転、つまり風力だろう。さらに規定時間内にどれだけの空気を吐き出せるかを示すCFM(キュービック・フィート・ミニッツ/1分間辺りに何立方フィートの風を送るか)も要チェック事項だ。

 扇風機も同様で、涼しさを感じさせる要因は風の強さ、つまり風力と、風量だ。そこで、まずは風力を調べてみることにしよう。

 しかしPC用の空冷ファンのようにPRMを測定するのは難しい。そこで扇風機の前にモーターに取り付けた小型のファンを置いて、どれだけ発電できるかで調べてみよう。

 そこでアキバのパーツ屋を巡って、超小型のPC用ファンやら、マブチモーターにつける模型のプロペラなどを買って、扇風機の前に置いてみたが、さっぱりファンが回らネー!

PC用の2.5cmファンなら軽く回せるだろうと思ったが、まったく回らず……。しかもリビングの扇風機でも回らないという……

次に試したのは、模型用のマブチモーターに色んなファンやプロペラをつけて実験! これでも回らんのかいっ!

 かくなる上は、子どもの学習教材用の風力発電実験キットだ! しかし、このモーターをよく見てみると、かなり特殊でパルス状の電圧が出てくる……。う~む。

 そこで、安定した直流電圧で出て、かつ弱い力でも回るモーターを探したところ、ケータイやスマートフォンのバイブに使うモーターを発見!(またバイブかよとか言わない) さっそく風力発電キットのモーターを超小型のバイブ用モーターに換装し、さらにファンの先端にはフェアリング(空気の流れをよくするカバー)をつけて空気の流れをスムーズにしてみた。

息を吹きかけるとLEDがチカチカと点滅し、電気が発生していることが分かる子ども用の学習キット

キットのモーターが安定した直流を出さないので、スマホなどに入っている超小型モーターに換装する

ファンの中央にフェアリングをつけて空気抵抗を減らしてみたところ、外気のそよ風でも回る風力計が完成! 俺って、天才?

 測定器ができたら実験の9割は終わったようなモン。次のようにして扇風機の風に風力計を向けて、発電できる電圧を測れば風の強さが分かる。

扇風機によっては、かなり弱い風もあるため、風力計は吹き出し口にピッタリと近づけている

 ここでの風力の単位は、筆者独自のものであることに注意して欲しい。また扇風機は、羽の内周部分と外周では大きく風力が異なるので、一番風力が強いところで計測した値となっている。さらにUSBクーラーキーボードは、扇風機ではないので測定対象外とした。

エレコムのシロッコファンがダントツで強力!とはいえ、吹き出し口は4cm四方に絞られているのも大きな要因だ

 いずれもいい感じに風が送られてくる。が! ダ○ソンとの類似点が指摘される羽なし扇風機は、風力ゼロ。なるほどAmazon.co.jpのレビューどおりだ(笑)。風の出ない扇風機を“扇風機”として製造している中国の肝っ玉には、拍手を送りたいぐらいダメダメだ。

 しかしこのままでは話にならないので、ちょいと改造をしてみた。

えー、スイッチONになってますが何か? 諸悪の根源は、どうも上部の吹き出し口の和にあるらしい。たぶん1/4の直径5cmとかに小さくすれば風も出るだろうに……。明らかに設計ミスである!

扇風機の横に三脚用の穴を開ける。ネジを切る場合は、1/4インチW20というインチ規格のものを使う。なければ5mmの穴をドリルで開けて、三脚のネジを強く回し込んでやればOK

ネジ穴に100円ショップで買える、コンパクトデジカメ用の簡易三脚をつければ、ちゃんと風が出る

 ということで、改造したダ○ソンもどきで再測定してみたところ、次のような結果になった。

一番右の改造後の風力に注目! ゼロから最高値をマークした! 予想外の結果が出るのが、パワーアップ男子力の実験だ!

 ぬぁんと! ダ○ソンのリングを取ると最強の扇風機になるじゃないの! なんでリングをつけちゃったかなぁ(笑)。

 というわけで、「ダ○ソンもどきをAmazon.co.jpで買って損しちゃった」とお嘆きのアナタ! ちょっと改造するだけで、コンパクトで強力な扇風機として使えるっすよ!

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