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長~く使える極上のPCケース2012 第4回

長~く使える極上のPCケース2012【サーマルティク編】

2012年07月26日 11時00分更新

文● 加藤 勝明

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リムーバブルベイを使いこなせ

 冷却系装備は背面12cm×1にフロント20cm×1と、今どきのケースにしてはやや控えめ。ただケース全体が通気性重視なので、特に発熱量の多いパーツを詰め込むのでなければ問題はない。もちろんノイズも漏れやすいので、静音性よりも冷却力重視の人向けの製品といえる。
 また、フィルターはファン取り付け穴や5インチベイカバーそれぞれに付いているためホコリの侵入対策は万全だ。ただサイドパネルや天井部分のフィルターは気楽に取り外せないタイプなので、ホコリっぽい部屋に置く場合はマメにエアダスターなどで掃除する必要があるだろう。

フロントファンは20cmの超大口径。これ1基で4つのベイ全てに風を直接当てられるようになっている。600rpmなので音はあまり気にならない(電源は3ピン式)。通電中は青いLEDが点灯する

天井部分にもファンの固定用の穴が設けられているが、ファンそのものは付属していない。後方に120/140/200mmファンを1基、さらに前方に120mmファンを1基増設することが可能だ

左サイドパネルにはビデオカード冷却用の穴が用意されている。こちらも120/140/200mmファンが取り付け可能だ。標準では冷却力は並だが、その気になれば超空冷(静音性は期待できないが)構成も選択可能なのだ電源ユニットを保護する底面吸気孔とフロントの部分だけは簡単に取り外せるフィルターになっている

電源ユニットを保護する底面吸気孔とフロントの部分だけは簡単に取り外せるフィルターになっている

 では最後にメンテナンス性や組み立て面をチェックしておこう。Level 10 GTSはパーツ収容力とコンパクトさのバランスを重視しているためか、各パーツは割とタイトな感じで収まっていく。Radeon HD 7970クラスのハイエンドなビデオカードも問題なく入ったが、補助電源コネクターの付き方次第では入らないものが出てくる可能性もある(限りなく低いとは思うが)。
 また、裏配線用のスペースはケース周辺部が狭く、ケース中央部が厚め(約3cm)になっているため、余分なケーブルを上手く中央へ寄せれば非常にスッキリと配線できる。LEDやスイッチ類へのケーブルはリボンケーブル風になっているなど、内部の配線はかなりスッキリさせられる。実売1万円強のPCケースにしてはかなり機能的といえるだろう。

右サイドパネルはこんな感じで盛り上がっているが、この盛り上がりの部分とシャーシの隙間は約3cmと非常に深い。余分なケーブルを束ねてこの空間に押し込めてしまえば、非常に裏配線が楽になるだろう

奥行きが短めの製品だが、現行のハイエンドGPU搭載ビデオカードが問題なく入るだけの余裕はある。ただ補助電源コネクターが横に出るようなビデオカードだと、内蔵はちょっと難しいだろう

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