カメラのパフォーマンス向上が著しい
カメラの基本性能も向上した。起動時間や撮影間隔など、基本的なパフォーマンスが格段に上がっている。GALAXY S III自体のCPUは1.5GHz動作のデュアルコアで、内蔵メモリーは2GB。こうした基本スペックの向上も功を奏しているのだろう。実測で、カメラの起動時間は1~2秒程度だった。
起動後は、画面タッチでAF/AEをあわせ、そのままシャッターアイコンを押すことで撮影する一般的な形。シャッターボタンを押すとすぐに画像が記録され、次の撮影が可能になる。撮影間隔は公称0.3秒で、次々と撮影できる感覚は快適のひとこと。このあたりの快適さは、GALAXY Noteにはなかったし、iPhoneにもないスピードだ。
撮影設定は、撮影モードから「通常撮影」に加え、連写・HDR・顔検出・スマイル撮影・美白モード・パノラマ・マンガモード・共有ショット・メンバーに画像共有の各モードが設定できる。
連写モードは、シャッターアイコンを押し続けている間、高速連写をする機能で、最大20コマまでの連写が可能。「Best Photo」機能では、8コマ連写をした上で、端末が自動的にベストショットを選んでくれる。
HDRは、露出の異なる画像を連写して合成することで、コントラスト差の激しいシーンでも白トビ・黒つぶれを抑えた写真を撮れる。iPhone 4Sのような弱めのHDRもあるが、GALAXY S IIIの場合は比較的強めに効果が出る。
パノラマモードに設定すると180度という広範囲の画像を撮影できる。撮影するには、モードをパノラマにして、始点となる位置でシャッターアイコンを押して撮影する。その時点でAF/AEが固定され、あとは上下左右いずれかに端末を動かすと、自動的にパノラマの撮影方向が決定される形だ。
その後は、画面上に青枠でガイドが表示されるので、そのガイドが画面に収まるようにゆっくりと端末を動かせばいい。多少枠が外れても、最終的に合成時に補正してくれるので、それほど厳密に動かす必要はない。結果はなかなか良好で、十分実用的。本職のデジカメにも匹敵すると言っていいだろう。
そのほか、マンガモードでは、リアルタイムで画面に写る光景が絵画調になり、独特の表現が可能になる。
HDRやパノラマ、マンガモードでは、撮影後に数秒待たされるが、それほど待たされる感覚もなく、カメラのパフォーマンスは良好だ。