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iPhone/iPadが圧倒的に便利になる新Mac用OS

「OS X Mountain Lion」—iOSの勢いをMacに取り込み攻勢かけるアップル

2012年07月25日 21時31分更新

文● 林信行

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iOSとの作業スタイルの統一感

 OS X Mountain LionとiOS機器の親和性の高さは、何も双方の書類連携がよくなったからだけではない。

 実は両OSでは、直接的な連携以外でも操作を統一化することによって、これまでまったくMacを使ったことがない人が、いきなりiPhone/iPadで養った勘だけで操作できるようにしている。

 これは、ノートやリマインダーといった同じアプリケーションが揃っているという点だけに限らない。例えば、ウェブブラウザーのSafariで見ているウェブページを、友人にTwitterやメールで教えてあげようと思ったとき、iPhone/iPadで見慣れた「共有」ボタンをクリックすればたやすく情報を共有できる。

iPhone/iPadで見慣れた「共有」ボタンをクリックすれば気軽に情報を共有できる

 ツイートで共有をする際に出てくる「ツイート」シートもiPhoneのものと見た目がほぼ同じだ。

「ツイート」シートもiPhoneのものと見た目がほぼ同じ

精度が高い音声認識機能

 最新のiPhone 4Sや新しいiPadでは、文字をキー入力する以外にも、非常に精度が高い音声認識機能で入力できるが、これもMacで利用可能になった。ノート型Macの場合は、「fn」キーを2度押しすると、iPhone/iPadでおなじみのマイクのアイコンが画面に表示される。この状態で入力したい文章を声に出せば、ビックリするほどの精度でそれが文字に変換される。

精度が高い音声認識機能による文字入力が、Macでも利用可能になった

日本語読み上げ音声の「Kyoko」が、アクセシビリティー機能ではなく、音声入力と読み上げという新しい項目から選べる

「AirPlayミラーリング」「AirPrint」をサポート

 最新のiPhone 4Sや新しいiPadでは、プレゼン内容や映画を大画面で表示したいときには、「AirPlayミラーリング」機能を利用できる。Apple TVを接続したテレビやプロジェクターに、無線LAN接続(ケーブル接続不要)で画面を転送できるというもので、これと同じ機能がMacでも可能となった。

ついにMacでも「AirPlayミラーリング」をサポートした。Apple TVを接続したテレビやプロジェクターに、無線LAN接続(ケーブル接続不要)で画面を転送できる

「AirPlayミラーリング・メニュー」(左から2つ目のアイコン)

 ワイヤレス化といえば、iOSの印刷機能「AirPrint」もサポートした。iOS機器同様、特別なドライバーなどのインストールなどなしで手軽に使える。これで家のワイヤレス化にさらに拍車がかかりそうだ。


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