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実力診断! 2560×1600表示対応の30型液晶「U3011」 (2/3)

2012年07月24日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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高解像度&高画質の両立を低価格で実現

 U3011は、デルの液晶ディスプレーの中でも高い画質と性能を誇り、プロユースにも対応する「デジタルハイエンド」シリーズの最上位モデル。直販価格は11万4980円(2012年7月23日現在)と一般的な液晶ディスプレーとしては高額だが、プロ向けでは24型前後で10〜20万円という価格は珍しくないため、実はとんでもなくお買い得なのだ。1ドットでも異常があると無償で交換が可能な3年間のプレミアムパネル保証があるなど、安心して使えるのもプロ向けならではだ。

 U3011最大の魅力といえるのが、30型ワイドという大型サイズに加え、2560×1600ドットという超高解像度とIPSパネルによる高画質を実現している点だ。色空間の国際標準規格のsRGBカバー率は100%、より色域の広いAdobeRGBもカバー率も99%、色域117%というスペックからもその表現力の豊かさが分かる。また、出荷時に色補正が完了している証拠である「色補正完了証明書」も付属しており、購入してすぐにプロの現場で使えるのも頼もしい。

 左右178度と上下178度と広い視野角を持っているのに加えて、どの角度から見てもほとんど色の変化が起きない点はさすがIPSパネル。安価なTNパネルでは、視野角が広くても真っ正面以外の角度では色の変化が起きてしまうことが多いだけに、U3011は30型ワイドという大きさもあり、大人数で映像も快適に見られるのもポイントだ。

 応答速度は7ms(中間色)と、最近の液晶ディスプレーに比べて高速とはいえないが、IPSパネルは特性上応答速度を高速化しにくいだけに十分な数値といえる。実際に動画を視聴したり、ゲームで遊んでみたりしたところ、映像の遅延を感じることはほとんどなかった。このほか、輝度は370カンデラ(cd/m2)、コントラスト比は1000:1となっているが、表示内容よってバックライト輝度をコントロールし、コントラスト感を高める「ダイナミックコントラスト」利用時は10万:1まで向上する。

高さおよび左右の向きを調整可能なスタンド

 30型ワイドということもあり、サイズはかなり大きめだ。幅694.5×奥行き211.3×高さ481.3〜571.3mm、重量は約11.9kg(スタンド含む)となっており、設置にはそれなりのスペースが必要だ。ただし、奥行きはほかの「デジタルハイエンド」シリーズとほとんど同じなので、左右のスペースさえ確保しておけば、デスクの上にも置けるだろう。ただし、重量はそれなりにあるので、取り扱いには注意したい。

 スタンドはシンプルながら、どっしりとしており安心して設置できる。また、90mmの範囲で高さが調整可能なのをはじめ、上19度/下3度のチルト、左右それぞれ30度のスイーベルが可能と広い可動範囲を持っており、見やすい向きに調整しやすい。スイーベルは、台座丸ごとではなく、中心部分だけが回転するようになっており、キーボードやマウスのケーブルを巻き込まないのが地味だがうれしいポイント。なお、90度回転させて縦表示にするピボット機能がないのが唯一残念なところだ。

高さは90mmの範囲で調整可能だ

デル株式会社

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