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初めてから始めるスマホ生活 第3回

スマホメーカー解説 後編

スマホメーカーはたくさんあるよ! 国内外をまとめて解説

2012年07月24日 12時00分更新

文● 小山安博

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日本独自機能にも積極的
LGエレクトロニクス

 韓国メーカーのLGエレクトロニクスは、サムスン電子と同様、スマートフォン時代になって日本国内での一大ブランドを構築したメーカーだ。世界シェアでは有数のメーカーだが、これまで国内向けでは苦戦していた。

 それでも、2006年の「SIMPURE L」から長年、ドコモ向けにフィーチャーフォンの供給も行なっており、2008年にはファッションブランド「プラダ」とコラボレーションした「PRADA Phone by LG FOMA L852i」のような製品も投入していた。

デザインコンセプトは“直曲線ケータイ”という「SIMPURE L2」

高級ファッションブランド・プラダとコラボした「PRADA Phone by LG FOMA L852i」

 2011年3月には、AndroidスマートフォンとしてQWERTYキーボードを搭載した「Optimus chat L-04C」を投入。初めてOptimusブランドを前面に出した。同時にタブレット端末として「Optimus Pad L-06C」を発売。日本初のAndroid 3.0を搭載した製品として注目を集めた。6月には高輝度液晶を搭載したスマートフォン「Optimus bright L-07C」を発売している。

QWERTYキーボード付きのスマートフォン「Optimus chat L-04C」

700カンデラのIPS液晶“NOVAディスプレー”を搭載した「Optimus bright L-07C」

日本初のAndroid 3.0採用タブレット「Optimus Pad L-06C」

 12月には、同社初めてのXi対応スマートフォンとして「Optimus LTE L-01D」を発売。おサイフケータイとワンセグもサポートするほか、HD液晶やデュアルコアプロセッサーなど、今でも一線級のハードウェアを搭載し、人気を博した。

ドコモのXiに対応した「Optimus LTE L-01D」

 2012年1月には、プラダとのコラボレーション第2弾として、Androidスマートフォン「PRADA Phone by LG L-02D」を投入。ワンセグとおサイフケータイを搭載するなど、日本市場向けに特化した機能も盛り込まれていた。続いて6月に「Optimus it L-05D」を発売。microUSB端子が露出しながら、防水性能を備えているという新しい工夫を盛り込んだほか、ワンセグ、おサイフケータイなど、日本独自のスペックにも対応。海外メーカーとしては珍しい「全部入り」の端末となっている。

プラダとのコラボ第2弾「PRADA Phone by LG L-02D」

日本市場向けの機能を備えた「Optimus it L-05D」

 今夏モデルとしては、さらにアスペクト比4:3の5型ディスプレーを搭載した「Optimus Vu: L-06D」を用意。付属ペンを使って、手書きメモを書き込めるというスタイルで、「GALAXY Note」と同じ位置づけの製品だ。よりメモ帳に近い4:3のディスプレーのため、さらに手書きに向いている、というのがアピールポイント。ワンセグ、おサイフケータイ、防水、NOTTVに対応した「全部入り」である。

 さらに、人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦作)とコラボレーションした「L-06D JOJO」モデルも用意、8月に発売を予定している。いまなお高い人気を誇るマンガだけに、大きな注目を集めている。

アスペクト比4:3の5型ディスプレーが魅力の「Optimus Vu: L-06D」

人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボモデル「L-06D JOJO」  (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

再参入で独自路線を行く
Motorola Mobility

 米国のMotorola Mobility(モトローラ)は、携帯電話としては自動車電話の頃から国内で端末を供給しており、ドコモで初めて「スマートフォン」の名称を与えられた「FOMA M1000」、世界中で人気となった携帯電話「Motorola RAZR」をベースにした「FOMA M702iS」といった端末をドコモに供給していた。当時のボーダフォン向けにも「Vodafone 702MO」などを提供した。

ドコモ初のスマートフォンを冠した端末「FOMA M1000」

「Motorola RAZR」をベースにした「FOMA M702iS」

 その後、しばらく国内向けの端末はなかったが、auのAndroidスマートフォンとして「MOTOROLA PHOTON ISW11M」を2011年10月に発売。約5年ぶりの国内市場参入となり、モバイルWiMAXに対応するほか、クレードル経由でテレビなどにつないで、PCのように使える「Webtop」機能を搭載するなど、独自の機能を盛り込んでいる。

 2012年3月にはauに「MOTOROLA RAZR IS12M」を投入。海外で人気だったRAZRシリーズのスマートフォン版で、日本市場向けのカスタマイズを加えて発売した。Webtopや背面の高剛性のKEVLARファイバーも含めた独特のスタイルの端末となっている。

5年ぶりの国内復帰端末となった「MOTOROLA PHOTON ISW11M」

高剛性を謳うKEVLARファイバーが特徴の「MOTOROLA RAZR IS12M」

 Motorola Mobility自体は、Android OSを開発するGoogleが買収しているが、企業活動自体は従来と変わっていない。海外では順調に端末をリリースしており、今後の国内展開も期待されている。

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