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T教授の「戦略的衝動買い」 第201回

ソニーの“スマホ連携腕コン”「SmartWatch」が意外と使える!

2012年07月20日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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お天気情報やフォトフレーム、スケジュール管理など
SmartWatchで動作するアプリはさまざま

 SmartWatch上で動作するアプリは、ユーザーのチョイスで、親機のスマホに導入したSmartWatchアプリがPlayストアから自動的にダウンロードして導入してくれる。筆者は、Gmailのメール着信を知らせてくれるアプリや、Facebook、スマホの発信をSmartWatchから実現する電話帳アプリ、SmartWatchをデジタルオーディオプレーヤーのリモコンにしてくれるアプリなどをまず導入した。

SmartWatchアプリは、周辺機器などを制御するLiveWare下に登録され、SmartWatch上で動作するアプリとのやり取りを管理してくれる

SmartWatch上で動作するアプリは、SmartWatchアプリの下で導入、ステータス管理される。使いたいアプリを指定するだけで、極めて簡単に導入可能だ

親機であるスマホがGmailの着信を察知すると、リアルタイムにその通知がSmartWatchに送られ、GmailのアイコンがSmartWatch画面に表示される

アイコンを指先でタッチするだけで着信メールのタイトルを見ることができる

続いてタッチすれば、メール本文の内容が表示される

FacebookもGmail同様の手順でSmartWatch上に通知され、表示することが可能だ

もちろん、Facebookの書き込みの詳細もSmartWatch上で読むことができる。スクロールは指先で滑らせるだけだ

 続いて、お天気情報アプリ、SmartWatchをミニミニフォトフレームにしてくれるアプリ、SmartWatchの画面上に表示されたGoogle Map上に現在位置を示してくれるアプリ、スケジュール表示アプリ、ユニークな文字盤の腕時計アプリなど。結局、メジャーなアプリはほとんど導入した。

SmartWatchからスマホの発信を遠隔操作できる。電話をかけたい相手の写真アイコンを指先でクリックすれば、スマホがダイヤルする

会話はSmartWatchではできないので、目的の相手が出れば話すのはスマホで……

SmartWatchは音楽プレーヤーのリモコンとしても活用できる

お天気情報も地域や更新サイクル(経過時間)を指定して細かく見ることができる

スマホのギャラリーに収納した写真のスライドショウを眺めることも可能だ

スマホが取得した位置情報を、小さいながらSmartWatchの液晶上で見ることができる

 今回、SmartWatchと連携して動作母艦として使用した筆者のスマホは、どれも対象保証機種であるソニーのXperiaシリーズではない。1つは、ASUSTeKのPadFone。もう1つは、SamsungのGALAXY S IIIだが、どちらもBluetoothのペアリングから、ソフトウェアの連携まで安定して動作した。

筆者は、Googleカレンダーの次の予定をSmartWatchでも見られるように設定している

DroidWatchesアプリを導入すれば文字盤などがユニークな3種類の時計から好きなモノを設定できる

 なかでも筆者が絶対に動作して欲しかったアプリである「Fake Call」(偽電話:自分の親機ケータイに任意のタイミングに着信音を鳴らすことのできるアプリ)も、いずれのスマホでも完璧に動作した。これで退屈な会議とはいつでもBye Byeが可能となる算段だ。

Fake Callアプリは「寝ている猫」画面として表示される

寝ている猫にタッチすると、猫が起きたアイコンに変化し、15秒後にスマホに擬似着信があるように設定していいる。着信音の種類も選択可能で、自分でもセットしたことを忘れるくらいの1分後着信などが理想かも……。敵をあざむくにはまず自分から

着信した時のスマホの表示画面。ぜひとも、スマホは会議室のテーブルの上に液晶を上にして、周囲の人が全員、着信に気がつくようにセットするのが良い。受話ボタンを押して、「すいませ~ん! 忘れていました、すぐに行きます!」と一人で喋って身の回りの一切合切を持って会議室を後にしよう!

 今回のSmartWatchは、従来のLiveViewのようなベルクロ仕立てのチープなイメージのリストバンドではなく、ウレタンゴム製のリストバンドと、“リストバンド用アダプター”の両方が付属する。後者は市販の腕時計用ベルトを取り付けることができるアルミニウムベースのプレートだ。お好みのベルトを取り付けて、SmartWatchを自分だけの個性アイテムとすることができる。

時計屋さんでリストバンド・アダプターに合うバンドを探してみよう

真四角のiPod nano腕時計とはまた違ったソフトでシックな腕時計に仕上る

 SmartWatchは、ソニーが発売するスマートフォンであるXperiaシリース専用の腕時計リモートクライアントだが、筆者が試した範囲では、他社のAndroidスマホでも大きな問題なく動作した。

 スマホとの連携動作もキビキビとしており。混みあった電車内でつり革を掴んだ腕に装着されたSmartWatchのバイブレーションでメールの着信を知り、その内容を見ることは、ほかのコンビネーションでは容易に実現しがたい機能だ。特定の友人のFacebookへの書き込みもスマホ側でフィルタリングしてタイムリーに読むこともできる。今のところ、他社のスマホとの組み合わせは、メーカー動作保証外だが、今回は個人的な小さなリスクで楽しんでみる価値のある商品に仕上がっている。


T教授

今回の衝動買い

アイテム:ソニー「SmartWatch」。サポート対象はソニー Xperiaシリーズのスマートフォン。
価格:秋葉原・三月兎にて9480円で購入

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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