kobo Touchは、パソコン用ソフト上で書籍を購入して端末に転送という使い方もできるが、端末自体に無線LAN機能が内蔵されているので、端末で直接購入が可能だ。端末にはオマケ機能としてウェブブラウザーもあるが、表示切り替えの遅い電子ペーパーでわざわざウェブブラウジングすることもないだろう(PDFの表示機能もあるので、そうしたファイルをダウンロードする場合に使えるか)。
Kobo Desktopをインストール、セットアップが終わったら、kobo TouchをUSBケーブルで接続。端末のアクティベーションとファームウェアのアップデータがダウンロードされる。端末のアップデートは、ダウンロードが済んでUSBケーブルから外した時に始まる。当日はサーバーが混んでいたのか、Kobo Desktopのインストールから端末のアップデートが終わり、電子書籍が読めるようになるまで1時間以上はかかった。サーバー側の混雑が解消されれば、この時間はもっと短縮できそうだ。
7980円の電子書籍端末
使い勝手はいかに?
記者は電子ペーパーを使った電子書籍端末として、2010年末発売の「Sony Reader」の5インチモデルを使っている。また、AndroidスマートフォンやiPadでも電子書籍をよく読んでいる。これらの競合と比べて、kobo Touchの使い勝手はどうだろう?
電子ペーパータイプの端末は表示の書き換えがとても遅い代わりに、目に優しい表示と超低消費電力が特徴である。kobo Touchも特性自体は電子ペーパー端末のセオリーから外れていないが、設定画面でスライダーを操作した場合などに、画面に残像がうっすら残る。タッチパネルの反応も少し鈍い。表示レスポンスの遅さを考えると、ユーザーインターフェイスはもう一工夫してほしいところだ。