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マイクロソフト・トゥディ 第6回

裏話公開—マイクロソフト「Officeカスタマープレビュー」

2012年07月19日 14時00分更新

文● 大河原克行

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米コンシューマー向け販売数を上回る日本市場

 今回の次期Officeカスタマープレビュー版は、英語、スペイン語、そして日本語の3つの言語でのみ公開されている。

 現在のOffice 2010は、なんと37言語で販売されている。それを踏まえると、今回のカスタマープレビュー版で、3つの言語の中に日本語が含まれているのは、マイクロソフトがOffice製品のビジネスにおいて、日本を重要な市場であると捉えていることの証明ともいえる。

 日本マイクロソフト Officeビジネス本部長のロアン・カン業務執行役員は、「Officeは、日本において重要なプロダクトであり、日本のユーザーの期待値も大きい製品。ぜひ多くの方にカスタマープレビュー版を使ってもらい、日本からの多くのフィードバックを期待している」と語る。

日本マイクロソフト Officeビジネス本部長のロアン・カン業務執行役員

 実はOfficeに関しては、日本における出荷本数(PCへのプリインストール)が、米国のコンシューマー市場での販売本数を上回っている。

 米国では、PC本体とは別にOfficeを購入するケースが一般的。日本の約4倍のPC出荷台数を誇る市場であることを考えても、日本におけるOfficeビジネス規模が大きいことが分かる。

「次期Office」には、Windows 8が最適

 「最新のOfficeにとって、最善の組み合わせがWindows 8」というのがマイクロソフトの基本スタンスだ。

マイクロソフトは、「Windows 8との組み合わせが最善」とする

 次期Officeは、Windows 8で実現するタッチ、マウス、キーボードのすべてを利用するプロダクトであり、それに最適化された操作性や機能を実現している。

 しかし、Officeを購入しようとするユーザーは、ほとんどがWindows 7ユーザーである。次期Officeは、Windows 8の発売後に出荷されることになるが、その間にWindows 8へと移行するユーザーは限定的だといえる。

 大きくインターフェースが変わる新たなOSの環境下で、積極的に次期Officeの新機能のプロモーションをすることが、Officeの購入を促進することになるのだろうか。

 あまりにも新OS環境下でのプロモーションが前面に出るようだと、逆効果になるということも考えられる。


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