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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第123回

最新のAndroidスマホをビジネスにプライベートに活用する技

2012年07月19日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 各社、各キャリアから冬モデル、夏モデルといった感じで登場するAndroidスマートフォンは地道に進化を続けている。今年の夏モデルでは液晶の大画面化やCPUの高性能化はもちろん、おサイフケータイや赤外線通信機能なども当たり前に搭載されている。まだフィーチャーフォンを使っている人やiPhoneユーザー、数年前に買ったAndroidスマホを使い続けている人は要チェック。今回は、最新のAndroidスマホの機能をチェックしながら、ビジネスからプライベートまで使い倒す技を紹介しよう。

Androidの全部入りスマートフォンが熱い!

 最新の2012年Androidスマホ夏モデルがお目見えした。これから発売されるモデルもあるが、どれも魅力的な製品に仕上がっている。そろそろスマホデビューする、もしくは分割払いが終了するので機種変更しようとしている人は要チェックだ。性能の向上は著しく、2~3年前にAndroidスマホを触り、あまりの動作が遅いのでiPhoneに移行した人も1度試してみる価値ありと言える。

 今回は、2012年夏モデルの中でも注目のシャープ製ドコモ端末「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」(以下AQUOS PHONE ZETA)を例に、Androidスマホを使い倒す技を紹介する。「AQUOS PHONE ZETA」は「Xi」に対応し、高速データ通信が可能。大画面ディスプレーにハイパワーなデュアルコアCPUを搭載し、ワンセグ・赤外線・おサイフケータイ機能も持つ全部入りスマートフォンだ。さらに、防水・防塵機能や歩数計、名刺機能リーダー、FMトランスミッターなど、これでもかというほどの機能を備えている。日本メーカー製らしいハイエンドモデルで、機能だけで比較するなら、iPhoneとは比べものにならない充実度だ。

ドコモの「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」(シャープ)

片手に収まりきらないほどの大画面液晶

 最近のトレンド通りに、液晶画面が大型化している。「AQUOS PHONE ZETA」の液晶は4.7型。iPhone 4Sの3.5型液晶と比べると、1.5倍以上大きくなっている。さらに、解像度も720×1280ドットとiPhone 4Sの640×960ドットよりも広い。Retinaディスプレーとまでは言わないが、高精細な表示が可能だ。従来の端末では電子書籍を見るのがつらい、細かいゲームをプレイしにくいといった人も、快適に閲覧できる。30代で老眼に悩む人が増えているが、この画面サイズなら、格段に見やすくなる。友だちに写真やアプリなどを見せるときに、画面が小さいと顔を近づけてのぞき込む必要があるが、4.7型もあればテーブルに置いたままでも十分に視認できる。スマホの画面が小さいために、タブレット端末を購入しようとしているなら、再検討の余地ありだ。

 画面が大きくなったことにより、手が小さい女性などは片手で操作する場合、親指が画面の隅々まで届かないことがある。電車の中で立って使う場合などは少々使いにくいかもしれない。とはいえ、最近のスマホは小さくても3.7型、通常でも4~4.5型とどちらにせよ片手操作が難しいサイズ。だったら、広い画面の方が活用できるメリットの方が大きいと言える。

最近のAndroidスマホは画面が大きい

女性の手だと、片手で操作するのが難しい

常に使うアイテムだからこそ防水・防塵機能がありがたい

 ドコモの夏モデルの多くが防水性能を備えているが、「AQUOS PHONE ZETA」はさらに防塵機能も備えている。防水性能はIPX5/7で、内径6.3mmの注水ノズルから、約3mの距離から1分あたり12.5リットルの水を最低3分間あらゆる方向から当てても問題なしということ。利用シーンとしては、雨に濡れたり、キッチンで利用して水しぶきがかかってもOK。水に濡れた手で操作しても問題ないので、海岸やプールサイドでも安心して利用できる。

 突発的なアクシデントにも対処できるのが頼もしい。筆者は夜飲んでいるときにカウンターの上にスマホを置いているのだが、何回もグラスを倒して酒をかけられたことがある。そんな時も防水端末なら、被害が大きくならずに済む。パニックになって謝られた時に、「これ防水だから大丈夫」と言ってあげればポイントアップするというメリットもある。また、これまでの防水端末では、防水性能は備えていても、画面が濡れるとタッチ操作しにくくなるケースがあった。しかし「AQUOS PHONE ZETA」ではそんなこともなく、普通に操作できた。

 筆者は風呂でもスマホを手放せないが、iPhoneを持ち込む際はジップロックに入れている。とても面倒なので、防水機能はうらやましいところだ。

リアカバーや外部接続端子カバーがしっかり閉じていないと防水にならないので要注意

キッチンや風呂でもスマホをそのまま利用できる

 防塵性能はIP5X。これは、直径75μm以下の塵埃に8時間まみれても大丈夫なレベルを意味している。ほこりっぽい部屋や砂が飛んでいる海岸でも汚れを気にせず利用できるのは心強い。ただし、砂にまみれた状態でこすると、ボディーや液晶に傷が付く可能性はあるので、注意したい。

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