今回からスタートしたスマートフォンの新連載。最新スマートフォンから3機種を選び、全4回で端末のスペックや機能などを徹底的にチェックしていく。
4回が終了したら、また新しい端末に入れ替わるが、基本的にチェック項目を同じにする予定なので、各機種を比較するのに参考になるのではないかと思う。今回からの4回は5月末~6月上旬に、夏モデルとして、一足先に登場した3機種を取り上げる。
まずは3機種のスペックを詳しくチェックする
取り上げる機種はNTTドコモ「AQUOS PHONE st SH-07D」、au「URBANO PROGRESSO」、ウィルコム「DIGNO DUAL WX04K」である。
まずはスペックを確認してみよう。以下の通りだ。
ドコモ「AQUOS PHONE st SH-07D」 | au「URBANO PROGRESSO」 | ウィルコム「DIGNO DUAL WX04K」 | |
---|---|---|---|
メーカー | シャープ | 京セラ | 京セラ |
本体サイズ | 約54×107×11.9mm | 約64×125×10.8mm | 約64×130×10.7mm |
重量 | 約108g | 約139g | 約148g |
画面サイズ | 3.4型 | 4型 | 4型 |
画面解像度 | 480×854ドット | 480×800ドット | 480×800ドット |
OS | Android 4.0.4 | Android 4.0.3 | Android 2.3.4 |
CPU |
MSM8255 1GHz (シングルコア) |
MSM8655 1.4GHz (シングルコア) |
1.2GHz (デュアルコア) |
ROM/RAM | 4GB/1GB | 4GB/1GB | 2GB/1GB |
メモリーカード | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 | 14Mbps(HSDPA) | 40Mbps(WiMAX) | 21Mbps(HSPA+) |
無線LAN | 2.4GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大5台) | ○(最大5台) | × |
カメラ画素数 | 800万画素CMOS |
808万画素CMOS (裏面照射型) |
500万画素CMOS |
インカメラ | × | 32万画素CMOS | 30万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/× |
ワンセグ連続視聴 | 8時間10分 | 5時間50分 |
公称値なし (実測5時間42分) |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線 | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 3.0+EDR | 3.0 | 2.1+EDR |
HDMI | × | × | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 1520mAh | 1500mAh | 1520mAh |
Qi | ○ | × | × |
カラバリ | LIME、RED、BLACK | Orange、Silver、Pink | ホワイト、ピンク、グリーン、ブラック |
コンパクトなアクティブユーザー向けスマホ 「AQUOS PHONE st」
AQUOS PHONE stはXi非対応のFOMAモデルで、画面サイズも3.4型とコンパクトだ。ただし携帯性を考えればかなり有利になりそうだ。スポーツなど、アクティブな用途にピッタリなスマートフォンで、防水・防塵仕様もうれしい。
また、ワンセグの連続視聴時間は8時間を超え、他のスペックと比べても目をひく。本体サイズは小さいものの、バッテリー容量は1520mAhと比較的大きく、Xi非対応なこともあって、スタミナは心配なさそうだ。さらにワイヤレス充電の「Qi」にも対応している。
シングルコアながらWiMAXに対応する
「URBANO PROGRESSO」
URBANO PROGRESSOはCPUがシングルコアで、内蔵メモリも4GBとハイスペックではないが、WiMAX対応で高速データ通信が利用できるうえに、テザリングを利用してもパケット料金は同じなのが大きな魅力。カメラにも裏面照射型CMOSセンサーを採用している。AQUOS PHONE stと同じく「防水・防塵」「ワンセグ」「おサイフケータイ」「赤外線通信」と国内ユーザー向け機能に広く対応する。
デュアルコアCPUを搭載して
PHSの通話と高速3G通信の両方が使える「DIGNO DUAL」
全体的に見て、3機種とも夏モデルのフラッグシップモデルよりもスペック的にやや劣るが、その中でも、最も高性能な機種を選ぶとしたらDIGNO DUALになるだろう。
デュアルコアCPUと、実測値に定評があるソフトバンクの1.5GHz帯を利用したULTRA SPEEDは魅力的だ。ただし、より高速なCPUを搭載するモデルも増えており、ソフトバンクからも下り最大42Mbpsの機種が出ている。また、ソフトバンクのスマートフォンと同じくテザリングに対応していない点は、他の2機種に劣る。内蔵メモリのROMが2GBと小さく、これから長く使っていきたい人には容量も課題である。
OSのバージョンは時期未定でバージョンアップが予定されているものの、Android 2.3とやや古い。おサイフケータイに対応していないのもマイナス評価かもしれない。
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