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「SAP Social Media Analytics by NetBase」

SAPがソーシャルデータとビジネスに統合するNetBase製品

2012年07月12日 06時00分更新

文● 渡邉利和

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 7月10日、SAPジャパンはソーシャルメディアなどのデータをリアルタイムで分析可能なクラウドサービス「SAP Social Media Analytics by NetBase」の提供を開始した。米NetBaseが提供するサービスをSAPブランドで再販するもの。価格は、最小構成/3カ月で58万9950円から。

米NetBase Solutions 事業開発担当バイスプレジデント フレッド・モンドラゴン氏

ソーシャルとビジネスの統合

 SAP Social Media Analytics by NetBaseは、名前からもわかる通りNetBaseが提供するサービスをSAPブランドで再販するもので、SAPはグローバルでNetBaseのリセラーとなっている。

 ベースとなるデータは、TwitterやFacebookはもちろん、2ch.net、ameblo.jp、rakuten.co.jp、kakaku.comといった日本国内のサイトも含む8万6900ドメインの過去1年分の情報だ。これを自然言語解析技術を活用したWebベースの分析ポータルで解析することで、指定したキーワードに対するユーザーの反応をリアルタイムに知ることができる。たとえば、自社の製品に対して「好意的」「否定的」どちらの発言が多いかといった情報を即座に入手可能だ。

SAPブランドでの販売が始まった「SAP Social Media Analytics by NetBase」(SAPの資料より)

 現状では、APIを通じて取得したデータをSAPのBIツールであるSAP BO(BusinessObjects)に取り込むことで業務データと合わせた分析も実現できる形となっているが、将来的にはSAPのアプリケーションとより密接な連携を実現する計画だという。これにより、「ソーシャルメディアでの評判の高まりが実際に製品売上にどのように反映されたか」といった、ソーシャルメディアの分析結果とSAPのアプリケーションが保持しているビジネスデータとを付き合わせた、高精度な分析も可能になるという。

 製品の特長としては、

  • クラウドベースのリアルタイム解析
  • 日本語を含む7カ国語対応
  • 自然言語解析技術による高精度な分析

 といったところとなるが、こうした特長を掲げる競合サービスもすでに市場には存在している。SAPジャパンのバイスプレジデント ビジネスアナリティクス営業本部 本部長の桐井 健之氏は、競合にはない独自の強みとして「ソーシャルデータとビジネスデータを統合することはSAPにしかできない」と語った。

SAPジャパン バイスプレジデント ビジネスアナリティクス営業本部 本部長の桐井 健之氏

 なお、同席したNetBaseの事業開発担当バイスプレジデントのフレッド・モンドラゴン氏は海外での事例について紹介した。消費者向け製品を販売する企業で、特定地域限定で賛否両論を引き起こすような刺激的なTV CMを放映したところ、コールセンターには否定的な意見が殺到した。ところが、NetBaseでソーシャルメディアの分析を行なったところ、「面白いCMだ」という口コミの評価を把握でき、さらに製品売上も急激な上昇カーブを描いていることがわかった。このため、TV CM放映継続を決定できたのだという。

 同氏は、リアルタイムで詳細な分析が可能なことで、TV CMが放映されたそのタイミングで視聴者がどのような感想をソーシャルメディアに書き込んだかを即座に知ることができると指摘した。この点について桐井氏も、「SAP Social Media Analytics by NetBaseのリアルタイム性により、『今わからないと判断できない』ことに対して的確な判断を下せるようになる」とその意味を強調。従来は市場の反応を知るためにアンケート調査などの手法でコストと時間を費やしていたのが、低コストかつリアルタイムで同等以上の結果を得られることになる。

 加えてモンドラゴン氏は、「市場の反応を知るために、従来のアンケートなどの市場調査に加えてソーシャルメディアで交わされている膨大な情報を活用することが重要だと考えている企業は多いが、実際にソーシャルメディアを解析しようとするとたいへん高いハードルがあった。SAP Social Media Analytics by NetBaseはこのハードルを解消できる製品だ」とまとめた。

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