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薄い軽い美しい! “小さな大画面”のUltrabook「XPS 13」 第5回

「XPS 13」のUSB 3.0と充電機能付きUSB 2.0の実力 (2/3)

2012年07月10日 21時00分更新

文● 芹澤正芳

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USB 3.0端子の実力を試す

 デザイン、スペックともハイレベルなXPS 13だが、唯一の弱点といえるのがインターフェースの少なさ。USB 3.0端子、USB 2.0端子、Mini DisplayPort端子、ヘッドセット端子がそれぞれ1基だけと非常にシンプルだ。有線LAN端子も備えていない。インターネット接続可能な宿泊施設では、接続方法が有線LANのみというケースもあるだけに、出張や旅行にXPS 13を持って行く場合は困る可能性がある。しかしそのため、BTOではデル純正のUSB 2.0を10/100BAST-TXの有線LANに変換するケーブル(2290円)が用意されている。

右側面にはUSB 3.0とMini DisplayPortを搭載

左側面にはUSB 2.0とヘッドセット端子が用意されている

 また、インターフェースが限られているとはいえ、5Gbpsの速度を誇るUSB 3.0が標準であるのは心強い。理論値ではUSB 2.0(480Mbps)の約10倍となるUSB 3.0だが、実際にどこまで転送速度に差があるのか、外付けHDDを利用して確かめてみた。

 用意したのはウェスタンデジタルのポータブルHDD「My Passport」。ACアダプターが不要なバスパワー駆動ながら2TBの大容量となっており、USB 3.0にも対応と充実している。ちなみに、このHDDはXPS 13のBTOメニューにも入っており、同時に注文が可能だ。HDD内のデータを暗号化し、設定したパスワードを入力しないとアクセス不可になるセキュリティソフト「WD Security」、HDDの健康状態などを確かめられるドライブユーティリティ「WD Drive Utilities」、自動的に大切なファイルをバックアップしてくれる「WD SmartWare」があらかじめHDDに収録されており、すぐに導入できるのも便利なところだ。

ウェスタンデジタルのポータブルHDD「My Passport」。原稿執筆時の価格は約2万4800円

セキュリティソフト「WD Security」は設定したパスワードを入力しないとHDDにアクセスできないようにする

ドライブユーティリティ「WD Drive Utilities」はHDDの健康状態チェックやHDDのデータ抹消などが行なえる

「WD SmartWare」は設定したデータを自動的にバックアップする。履歴を残す機能もあり、更新したファイルの前の状態を戻すことも可能

 実際に実力をチェックしてみよう。ここで試用しているXPS 13はCPUにCore i7-2637M、メモリ4GB、256GBのSSDを搭載するプラチナモデル。なお、どのモデルでもインターフェースはすべて同じだ。データ転送速度のテストには、HDDやSSDの実力測定としておなじみのベンチマークソフト「CrystalDiskMark」を使用した。

 結果は、シーケンシャルアクセスがリード/ライトとも100MB/秒となっており、USB 2.0の最大速度である約60MB/秒(480Mbps)を大幅に超えた。ちなみに、同じXPS 13のUSB 2.0に接続した場合の速度はシーケンシャルアクセスのリードが30MB/秒程度にまで落ちてしまう。USB 3.0の恩恵がいかに大きいか分かるだろう。

USB 3.0端子に接続時のデータ転送速度

USB 2.0端子接続時のデータ転送速度

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