柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第122回

目指せ世界デビュー!?　「Instagram」でプチカメラマンになる技

撮った写真以外にギャラリーの写真も加工できる

　その場で撮影するだけでなく、ギャラリーに入っている写真を加工し、アップロードすることも可能だ。ということは、ほかのカメラアプリで撮影したり、レタッチアプリで編集した写真を投稿できるのだ。やり過ぎ感はあるが、一眼レフで撮影した写真をiPhoneに転送し、「Instagram」に送り込むことも可能。クオリティーの高い写真を投稿したい時に活用しよう。

ギャラリーアイコンをタップ

ギャラリーが開く

写真を選択する

正方形に画面を切り出す

撮影時と同様にレタッチできる

　「Instagram」は良い写真を撮って見せ合うといった一面があるので、構えてしまう人がいる。カメラのビギナーなら、まずはリラックスして何でもいいので撮ってみるところから始めよう。あらゆるウェブサービスにも共通することだが、「Instagram」も使い続けることで面白さがわかってくるもの。通勤途中やプライベートで目に付いたもの、面白い被写体、ふとした風景などを撮っていけばいい。同じ被写体を異なる時間、異なる天気、異なる角度で撮るのも楽しめる。

完成した写真を友だちに自慢する

　投稿した写真は「Instagram」上で確認でき、自分のことをフォローしてくれている人の画面にも表示される。とはいえ、最初は自分の「Instagram」アカウントをフォローしてくれる人は少ないはず。そこで、すでに運用しているSNSに投稿してみよう。TwitterやFacebookに画像と「Instagram」のリンクを投稿できる。写真を登録する際に、同時にSNSへ投稿することも可能だ。交流している友だちに仕上げた写真を見てもらい、「いいね！」を付けてもらったり、Favoriteに登録してもらおう。

　通常、スマートフォンからアップする写真とまったく雰囲気の違う写真なので目を引くことは請け合い。正方形のうえ、渋いフィルターがかかっていればなおさらだ。どんなアプリを使っているのか聞かれることもあるだろう。

右下のアイコンをタップし、「共有設定の編集」をタップする

設定するウェブサービスを選択する

ログインするなどして、アクセスの許可を与える

チェックアイコンをタップして画像を保存する

共有設定で投稿するウェブサービスをオンにする

Facebookに投稿したところ。写真とともにキャプションと「Instagram」のURLが表示される

　リンクを開くと、「Instagram」のウェブページが開く。「Instagram」ユーザーなら、「Like」を付けたりコメントを入力したりできる。「Like」はFacebookの「いいね！」のようなものだ。友人に「Like」を付けてもらうために、「Instagram」に勧誘するのもいいだろう。

SNSに投稿したURLを開くと「Instagram」のウェブページが開く

ハートアイコンをクリックするとLikeを付けられる。吹き出しアイコンをクリックすればコメントの入力が可能だ

　「Instagram」ではハッシュタグも利用できる。英語はもちろん日本語も利用可能だ。例えば、オーストラリアで撮影した写真に、「#australia」と付けておけば、ほかのユーザーがオーストラリアの写真を閲覧したいときに検索結果に表示されるようになる。「Instagram」ではキャプションの全文検索ができないので、ハッシュタグがキモになるのだ。SNSで共有するだけでなく、「Instagram」ユーザーにフォローしてもらいたい場合は積極的にハッシュタグを付けてみよう。

キャプションにハッシュタグを付ける。文字列の前に「#」を付けるのを忘れないこと

投稿にハッシュタグが付いた

設定画面の「Instagram上を検索」→「タグ」をタップする

文字列を入力する。ここでは、「australia」と入力

世界中の人が投稿したオーストラリアの写真が表示される

「ポピュラー」になればケタ違いのLikeを貰えるかも!?

　これ以上、SNSアプリは増やしたくない！　という意見もあるだろうが、スマホのカメラアプリとして「Instagram」を使うくらいの気持ちで使い始めてはどうだろうか。手順的にはそれほど面倒が増えるわけではないので、慣れれば負担にならない。気がつけば、「Instagram」に写真が溜まっているくらいがちょうどいい。

　そのうち、いい写真にタグを付けて投稿していると徐々に人の目に触れ始める。まずLikeが付けられ、頻繁に投稿しているならフォロワーになってくれるかもしれない。写真に多数のLikeが付けば、「ポピュラー」になる。「ポピュラー」は★アイコンをタップすると表示される人気写真のこと。ここに出れば、なかなかのものだ。ケタ違いのLikeをもらえるうえ、一気にフォロワーが増える。そんな賞賛を得られたらもうやめられない。インスタグラマーの道をばく進していただきたい。

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」（翔泳社）「Twitter Perfect GuideBook」（ソーテック社）、「Dropbox WORKING」（翔泳社）、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。