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大河原克行が斬る「日本のIT業界」 第34回

「1+1が2以上になった初めてのケース」の理由

NEC PCとレノボの合弁はなぜ成功したのか?

2012年07月06日 09時00分更新

文● 大河原克行

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お互いの技術の相互乗り入れが進む

 ところで、NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンの2年目以降の取り組みはどうなってくるのだろうか。  注目されるのは、双方の技術が、お互いの製品に、さらに活用されるようになる点だろう。

レノボ・ジャパンの渡辺朱美社長(左)とNECパーソナルコンピュータの高塚社長(右)

 レノボ・ジャパンの渡辺朱美社長は、「NECは、過去30年に渡り、日本のPC市場をリードしてきた。日本の顧客、日本の市場を熟知して、日本市場に特化したすばらしい製品を持ち、それを支えるすばらしい技術もある」と前置きし、レノボブランドのコンシューマ向けオールインワンデスクトップPC「IdeaCentre B540p」に、NECパーソナルコンピュータが開発したテレビソフトウェア「SmartVision Light」を搭載したことに触れた。「これは、テレビパソコンといえばNECというイメージを実現したソフトウェア。日本のユーザーが求めるソフトウェアを搭載することができた」とする。

NECパーソナルコンピュータのソフトウェア「SmartVision Light」を搭載したレノボの「IdeaCentre B540p」

 一方で高塚社長は、「法人向け製品でラインアップが不足していた感がある。これを充実させることで、シェア30%の実現に邁進したい」とする。そして、「レノボの技術と、もっと深いところで連携をしていきたい。今年1月のCESで、レノボは数多くの賞を受賞した。ここで評価されたような技術を、NECパーソナルコンピュータの技術者と一緒になって、日本の市場に最適化した形で投入することに取り組んでいる。相互協力でもっと魅力的な製品のラインアップを充実させる」とした。

 高塚社長は、NECパーソナルコンピュータ米沢事業場の技術者、レノボ・ジャパン大和研究所の技術者との連携がさらに進んでいることを示す。

「お互いに会って話をすることで、双方の技術者が良いものを持っている、尊敬できる相手であるという認識が出来てきた。技術者はそこが大事。積極的に話をしてお互いに高めていきたいという気持ちが相互に芽生えている。これが大きな原動力になるだろう」と語る。

 PCに留まらず、タブレットなどの領域にも、この連携が広がることが注目される。

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